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【第11話】そうだったのか、胡桃沢家(9)

 幾ヶ瀬は有夏の短パンを下ろすと、大きくなったそれを握る。  有夏が切なげに呻いた。 「有夏……今日はこうしよ」  もう片方の手で、幾ヶ瀬が自身のモノを持つ。 「幾ヶ瀬? ヤだっ、挿れてっ……んっ!」  肉棒同士を擦り合わせる。 「そこじゃ、なくて……うしろっ、挿れ……あぁっ」  容赦ないスピードに有夏もビクリと身体をのけぞらせる。 「あり、かっ……明日に体力、残しておかなきゃ、ね」  互いの汁が幾ヶ瀬の手の中でベトベトと絡み合う。  滑りが良くなるにつれ、2人は押し黙った。  漏れるのは激しい呼吸と、濡れた肉が擦れあう音だけ。 「ありかっ、きもちい……俺、もうっ……」 「ふぁっ……やあっ! いくせっ、イキたくないっ」  圧し掛かる男の首筋に両腕を回して有夏が首を振る。

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