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【第13話】焦らしたあげく禁断のアブロマンス、なんてプレイを(6)

「ゆび、ヤだぁ。ちがうの挿れて……いくせの……」  貫かれる期待に、そこはひくひく震えている。  が、待ち望んだ太いモノはなかなか入口に近付いてこない。  代わりに腕をとられた。 「なに?」  ベッドに正座した幾ヶ瀬は、しっかり服を着込んだままだ。  股間の方は勿論かなり大きくなっているのが分かるが、しかし装っているだけだろうか。表情は涼しげだ。  その胸にもたれるようにして座らされて、有夏は不満そうに身をよじった。 「そういや、オーストラリア土産の大きなTシャツ持ってたよね。有夏が着たらブカブカになるんじゃないって言ってたやつ。アレは1回も着てないよね」 「それがなに?」 「見たいなぁ。裸でTシャツ1枚ってやつ」 「なにいって……たいしたシュミだなっ……」  有夏の顔は真っ赤で、呼吸は荒いままだ。 「ソレ着ろって? いいよ、着るからぁ。だからぁ、はやく挿れ……」 「いや、いいよいいよ。クローゼットの中は整理してないからグチャグチャでしょ。それはまた今度にしよ? 俺さ、ちょっと考えたんだけど」 「なに?」 「今日はちょっと趣向を変えてみない?」 「は?」

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