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【第13話】焦らしたあげく禁断のアブロマンス、なんてプレイを(12)
「ほかのとこって……」
視線は下に落ちる。
胡桃沢くんは勿論、短パンを膝まで下ろしたままの姿である。
「いいよ? すぐに挿れても。有夏、さっきまで挿ってたから、指でしてくれなくてもだいじょぶ」
「なんで有夏、そんなにビッチ設定なんだよ」
耐え切れず幾ヶ瀬が笑いだす。
「なに? 幾ヶ瀬がやりたいって言うからだろ」
「ごめんごめん、挿ってたって何がだよ」
「だれかの指だよ? 知ってんだろ」
「そりゃね……」
幾ヶ瀬が苦笑する。
今更ながら我に返ったところを、いやいや折角の面白い企画だと気を取り直したらしい。
せっかく有夏が付き合ってくれているのだから、思い切り楽しまなくてはと。
「一体何人と関係を持っているんだ、君は。こんなにトロトロにして」
「あっ、そこっ……せんせぇ」
寂しくてひくついているところに指をあてがわれ、有夏はトロンと表情を崩した。
「悪い子だな?」
「んあっ……ああんっ」
いきなり3本の指を奥まで沈められて、有夏が幾ヶ瀬の腕にしがみつく。
抱き合う姿勢のまま、有夏の背後に回された手が激しく動いている。
「こんなところに挿れられて喜ぶなんて、胡桃沢くんはココの使い方が間違っているかもしれないよ?」
「うわぁ、ヘンタイのセリフ。ソレ、まさしくヘンタイのセリ……んんっ、ヤ。抜かな……」
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