132 / 359
【第13話】焦らしたあげく禁断のアブロマンス、なんてプレイを(13)
指が抜かれ、代わりに固くなった肉の棒がそこにあてがわれた。
「あっ……」
ここ数日、欲しくてたまらなかったモノに、有夏の前は腿にまで伝うくらい白い液体を零している。
「使い方を教えてあげるね」
「んんっ……」
ゆっくりと内部に侵入してくる。
圧迫感と得体の知れない快感に有夏は甘い吐息をもらした。
「まだイッちゃ駄目だよ?」
「あぁっ、ヤだぁ」
尿道を押しつぶすような力で前を握られ、有夏が悲鳴をあげる。
イクにイケない。物理的に。
放つべき快楽が、すべて体内に戻ってくるようで。
「あっ、あっ……あっっ……」
幾ヶ瀬の膝の上に腰を落とし細かく揺さぶられながら、後ろを貫かれ、更に前も。
「も、だめ……ふぁっ、きもちいっ……やっと、奥……せんせぇ、きもちい」
「有夏、俺も……」
「だぁめ」
すぐ目の前で快楽に顔を歪める幾ヶ瀬の頬を、有夏は両手で挟んだ。
互いの熱を確かめ合うように額をコツンと合わせる。
ともだちにシェアしよう!