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【第13話】焦らしたあげく禁断のアブロマンス、なんてプレイを(15)
「なに? もうねぇよ。うちの実家狭いんだから」
「じゃあさ、俺の制服、家から取って来るから!」
「くるから、何だよ」
「本格的に、しよ!」
「……なにをっ!?」
幾ヶ瀬の乳首を布越しにギュッとつねる。
「痛っ」と彼は顔をしかめたが、例によって懲りた様子はない。
「次は制服着てよ。もっとちゃんと設定つくって打ち合わせてからやろう! 今日はお互いに手探りだったし、どうにも噛みあわなかったし」
「幾ヶ瀬ぇ? レパートリーが増えたみたいに思ってんだろ」
「あはは。何言ってんの。ねぇ、有夏?」
声が少し低くなる。
身構えるように有夏の身体に力が入る。
「有夏、今日すごく感じたでしょ?」
「うっ……」
そんなふうに言われてキュンとお尻で感じたか、有夏が頬を染める。
「またしようね、学校編」
「編って……そんなじゃなくて、普通にすりゃいいだろが」
「何? 普通に俺に抱かれたい?」
「………………うん」
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