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【第14話】有夏チャンのこっちのおクチはウソがつけない(11)
幾ヶ瀬が大人しく指を抜いたのは、有夏の言葉に従ったからではない。
彼の腰に片手を回し、力を込める。
僅かに身体が浮いた間に、器用に短パンをずらせた。
「いくせぇ?」
「ごめんって。でも、どうしても知りたくなってきちゃった。冷蔵庫ショックに免じて許してよ?」
「なに……がっ」
自分も前をはだけると、屹立したモノを有夏の後ろにあてがう。
腰に回していた手に力を込めて押し付けるように座らせると、有夏の口から押し殺したような呻きが漏れた。
すんなり奥への侵入を許したのは、幾ヶ瀬の体液が僅かに残っていたからであろう。
だが突然の挿入に、擦られた内壁はひりつくような刺激を身体に与える。
「んんっ……ったいってば」
逃れようと無意識の動きで前のめりに倒れそうになる身体を、幾ヶ瀬が後ろから抱き止めた。
Tシャツをたくし上げ、指は再び胸の上を這う。
「だからっ、それやめっ……くぅっ!」
まずは左の乳首をつままれた。
指先が小刻みに動き、引っ張ったり押し潰したり。
弱いところを全部知っているその動きに、身体が抗えないのか、有夏の全身から力が抜けた。
「有夏のナカ、凄いよ?」
耳元で囁かれ、遂に有夏は声を我慢することを放棄した。
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