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【第14話】有夏チャンのこっちのおクチはウソがつけない(13)
「有夏、有夏……最後にもう1つだけ」
「んだよっ……」
「俺のこと好き? あっ……もう分かった」
幾ヶ瀬の表情が瞬時に解ける。
「今、一番……有夏のナカ、ギュッってした……」
1ミリの隙間もないくらい強く幾ヶ瀬は有夏を抱きしめた。
「……ごめんね、有夏」
「なに、が?」
幾ヶ瀬の様子が少しおかしいことに気付いて、有夏が身じろぎする。
「俺、今のでイッちゃった」
「早っ!」
内側を硬いモノで擦ってほしいと待っていた身体は、まだ熱いままだというのに。
その中で幾ヶ瀬のモノは、十分満足したかのように力を失っていった。
「うそ……早すぎる……」
有夏が腰を浮かせると、それはズルズルと滑り落ちる。
「ごめん、有夏」
「ごめんじゃねぇよ! 早ぇんだよ!」
人をあれだけ煽っておいて、だ。
「早い早い言い過ぎだって。傷つくってば」
「だって、早いから!」
「だからごめんってば。でも俺、嬉しいよ。俺のこと好きって聞いたとき、ふふっ、1番キツくなって……うふふっ」
「ウフフじゃねぇよ」
少し乙女な部分が出てきたようだ。
これはいつもの幾ヶ瀬だ。
「ごめんって言ってるでしょ。おわびに口でしてあげるから。有夏も存分にイッちゃってよ?」
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