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【第17話】『閲覧履歴に基づくおすすめ商品』は人物の内面を完全に晒す(14)
「あっ……」
滾るモノが内部でじわりと広がる感覚に、有夏は目を閉じる。
頭の奥が痺れ、結合部が溶けるように熱を帯びた。
折り重なるようにしてベッドに倒れ込み、しばらくの間は呼吸音だけが互いの耳朶をくすぐりあう。
「ありか……」
有夏からずるりと抜けてから、幾ヶ瀬は彼を抱きしめた。
「本当にタイムマシンがあったらいいのに。ちゃんと回数と体位と時間と、それから有夏の反応を記録して……」
「まだ言ってんのかよ。ホントにバカだろ、お前は」
「だってぇ。じゃあ、有夏はタイムマシンがあったらどうする?」
だってぇ、なんて言われて有夏し呆れたように顔を赤らめる。
「別にいらない」
何でと問われ、彼の視線は泳いだ。
「幾ヶ瀬がいたら……いい。ほかのは、いらない」
「ありか……?」
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