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【第34話】夏だから…怖い話(6)

「うっせぇな、幾ヶ瀬がジャマするからだろが」 「違う違う! 俺じゃないって。そんな話しといて堂々としてるのが怖いわ! むしろその方が怖いわ!」  一頻り叫んで、肩で息をつく。  涼をとるどころか、全力でツッコんでしまって汗だくだ。  喉も痛い。  諦めた幾ヶ瀬は、自分で冷蔵庫からお茶を出してきた。  有夏にコップを2つ渡し、お茶ポットから注ぎ入れる。  そのうちの1つを手に取ると、幾ヶ瀬は一気に飲み干した。 「焼き鳥2つくださいって言ってて、有夏も欲しくなったけど、有夏はジャンプ買いに行ってたんだけど、焼き鳥食べながらジュース飲みながらジャンプ読んだら最高じゃねとか思って……」 「待って待って! まだ続くか、それ!」

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