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【第40話】こわい☆みかん(4)

 そう。この時期、幾ヶ瀬もみかん星人と化してしまうのだ。  二人してせっせとみかんを食べようものなら、三キロ箱などあっという間になくなってしまうのが道理である。  ああ、また買いに行かなきゃ。  重いから嫌なんだよなぁ。  やっぱり自転車買おうかなぁ。  買い物も楽だろうなぁ。  でもアパートの駐輪場代とられるのが嫌だしなぁ。  かといって玄関にはスペースないし。  ベランダに置くのもなぁ。  今度は別の話題でブツブツ言い出した幾ヶ瀬。  その間にも手は勝手にみかんの皮をむき、口に放り込んでいる。 「幾ヶ瀬、フロ入んねぇの?」  頭の中で駐輪場代を計算しながら顔をしかめる幾ヶ瀬に、有夏が視線を投げた。  その口元はニヤリと歪み、視線は何だかいやらしいものであった。 「早くぅフロにぃ、入ればぁ?」

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