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【第40話】こわい☆みかん(12)

 幾ヶ瀬ときたら、乾燥してシワシワに縮んだみかんの皮を手の中で細かく千切っている。  満足げに微笑みながら、細かくなった皮をフードプロセッサーの中に投入した。 「チャーンチャチャチャン♪ チャーンチャチャチャン♪ みかんの皮が美味しい季節。あなたのためにお茶にします」  変な節を付けながら、いざ、スイッチオン。  有夏が横でドン引きしている。 「今のメロディどっかで聞いたと思ったら、怪談グランプリのオープニング曲じゃ……」  毎週のように一緒に見ている──見させられているせいで、オープニングの映像までありありと脳内再生できるのだろう。  有夏はとても嫌そうな顔をしていた。  満足げに目を細めてコクコク頷いてみせる幾ヶ瀬に対して、最早ツッこむ気もなさそうだ。

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