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【第42話】お風呂をめぐるあれこれ(表)(7)

「パソコン開けるたびに幾ヶ瀬が驚いてくれるのは面白いんだけどさ。有夏、いいかげん飽きてきたよ……」  ニヤニヤ顔を押し殺して大仰に溜め息をついてみせる有夏。  そう、すべては三日前に始まる。  いつものようにカカクコムをチェックするためにノートパソコンを開ける幾ヶ瀬を、有夏はさりげなく観察していた。  それはもう両眼をガン開きしてつぶさに観察していたのだ。  そうとも知らず幾ヶ瀬は、壁紙がいつものプリンではなく、自身の部屋に「へいたいさん」がいるというシュールな画像に変わっていたことで「ひぃぃ」と叫んでひっくり帰った。  二日目の幾ヶ瀬の動きは全体的にぎこちなかった。  パソコンを見ないようにしているようなのだが、いかんせん狭い部屋なので難しい。  ついにパソコン自体を覆うように布をかけたが、その際チラと小指が天板に触れてしまったとかで、またもや「ひぃぃ」と叫んでいた。  クローゼットに入れてしまえばいいのにそうしないのは、触ると呪いが発動するからだそうだ。  そして今日も今日とて「ひぃぃ」と叫んでいる。

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