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【第42話】お風呂をめぐるあれこれ(表)(9)

「子供じゃねぇんだから。大概臭ぇんだよ」 「俺が臭っ……!?」  幾ヶ瀬、ショックを受けた表情だ。 「最悪じゃねぇか。そんな奴が料理作ってるなんて。店の客もかわいそうだろ」 「か、可哀想じゃない…。客はちっとも可哀想じゃない! 肥え太ったマダムたちなんて、自分の脂肪を食べてりゃいいんだ! 俺の方がずっと可哀想だよ。家にナゾの兵隊さんがいるんだよ!? 有夏は一緒にお風呂に入ってくんないし。そもそも有夏は平気なの!? 俺がいない間、ずっと兵隊さんと2人暮らしなんだよ? ま、まさか、有夏ったら兵隊さんと……!?」  よからぬ想像をしたのだろう。幾ヶ瀬の顔がポッと赤くなった。 「コイツ、最悪だ。あるイミすげぇわ…」  問題発言山積なことと、こんな状況でそんな発想をすることに呆れてしまう。 「お、俺の留守中に兵隊さんとあんなことやこんなことを……俺の家なのに! 許せないぃぃ…あでっ!」  頭をはたかれ、幾ヶ瀬がその場に座り込む。  大仰にため息をひとつこぼしてから、有夏はその前にしゃがみこんだ。 「シェフが客を脂肪呼ばわりすんなよ。一緒に入ってやるから、とにかく服脱げって」

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