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【第42話】お風呂をめぐるあれこれ(表)(10)

「ほ、本当に? 俺だけ風呂場に入れて、外からドア押さえつけるとかナシだからね!? やりかねない。有夏ならやりかねない。何せ前科が一犯二犯……」 「分かった分かった」 「俺だって心霊写真だけじゃそんなに怖くないんだからね? 自分の家に出たっていう、この何ともいえない不気味さ……分かる?」 「分かった分かった、うるさいな」  とにもかくにも、4日目の臭い出勤を──臭勤と有夏は名付けた──をさせるのは、あまりに不憫。  脂肪のマダムたちに苦情を言われるのは目に見えている。  この場合、むしろ見知らぬマダムたちが気の毒だ。  あと、顔も知らぬ強欲店長。そいつだってお気の毒だ。  有夏は目の前のヘタレの腰をわしづかんだ。  相手が「あれぇ」なんて悲鳴をあげている間に、ズボンと下着をずり下げる。 「あーあぁー、縮み上がってんじゃねぇか」  見下ろして小さく首を振ってみせた。  さすがに幾ヶ瀬は恥ずかしそうな様子で、しかしいそいそと上着を脱ぐ。

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