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 ゴソゴソという衣ずれの音に興奮してふーふー、と獣のように荒い息を吐いて耐えていると、ぐぐぐっと節だった男らしい指が押し入ってくる。 「んんぅ…っ」  先程自分でなぞっていたのもあってか、期待でグズグズに濡れそぼったそこは簡単に指一本飲み込んでしまって、想像していたより遥かに違和感がないことに安堵した。 「痛くないか?」 「ん、ぅん、大丈夫…っ、」  痛みはないが、狭い膣道を押し開いていく指の感覚は如実に伝わってくるから、変な気分だった。そこにもう一本追加されてバラバラにかき乱すように暴れ始めたのには流石に驚いて、アスセーナはあられもない声を上げてしまった。 「んぁ、んぁぁああっ!なか、だめそんなにしたらっ、はぁん♡」  既に充分なほど濡れているのに、甘えん坊な肉筒は更に蜜を溢れさせて淫蕩な音色を立て始める。 「や、やだ…気持ちい、はずかし、のに…っ!」  必死に顔を背けながら感じ入っていると、更に3本目が追加される。もうどこを擦られても気持ちがいいのに、ふいに指が掠めた場所からビリビリと強烈な快感が迸ってくる。 「ひぁ!あぁ!!な、なにこれ、だめ、そこだめになるっ!!」 「へぇ、いいところあたったか?待ってろ、今探ってるから。」  三本の指が今度は確かな意思を持って中を弄ってくる。そしてついに、ぷっくりと膨らんだ前立腺を捉えられてしまって、トントンと甘くノックされる度に、腰骨が溶けてなくなるのではないかと思うほどの快楽が奔って思わず悲鳴をあげながら捩って逃げを打った。 「だーめ、ちゃんとここでイケるようにならないと後々辛いんだぞ?」 「い、いやぁ…もう十分きもち、もん!それ以上はだめ、だめぇーっ!」  とは言うものの、アスセーナの可愛らしい花芯はくったりと力をなくしたままだ。  フェロモンの影響で後ろは急激に花開いたものの、成人したばかりの若い身体は未だ性感を知らない。自慰すら施したことのない身体は性感をきちんと処理しきれず、あべこべな反応をしていたのだった。  それはアスセーナが清らかなまま番を待ちわびていた証拠となって、フランメは完璧な初めてを捧げられている悦びに目眩がした。  そろそろ、薬も身体に吸収されてきた頃だろうか。というより、もう待てそうにない。フランメは最期の砦として残していた下履きから燃え盛るような熱源を取り出すと、指を引き抜いたそこに先端で口付けた。 「…挿れるぞ。きつかったら、遠慮なく言えよ?」 「ん、はや、早く…お尻寂しいのいや、早くあついのちょうだ……っ!!あぁあぁあああっ!!」  おそらく無意識なのだろうが、ふりふりと桃色の可愛らしい尻をふっておねだりされてしまってはこちらもひとたまりもない。一気にカリ首まで突き込んで、そのままぐちぐちと浅い部分を責め立てた。 「はっ…!すげぇ…ちょっといれただけ…、はぁ、最高に気持ちいい…!」 「あぁ♡うれ、うれひい…!わたしもきもちいいよぉ…っ♡」  愛すべき人に最高と称されたことがとにかく嬉しくて、身体中で喜んだ。特にフランメを食い締めている肉輪はハムハムと何度も咥え直してきて強烈な快楽をもたらしたが、それだけとはいかず… 「…?ね、フランメ…フラー?もっとほしいよぉ…。」  ピタリと止まってしまった動きに、アスセーナが不安になって見上げてみれば、フランメは何かに耐えるように表情を歪めていた。 「ちょっ…と、締めすぎ……。」  締めすぎと言われてもなんのことかわからず、アスセーナは固まってしまう。 「え?ど、どうすればいいの…?」 「はぁ〜…かわいい…。」  そんなに背中を丸めては痛めてしまうだろうに、ギュッと縮こまって沢山のキスを降らせてくれる。30cmはあろうかという身長差のせいで、そうでもしないと唇が合わせられないのだと気付いて、アスセーナは懸命に首を伸ばしてそれに応えた。 「ん、はぁ…!?ま、待って…んんっ、そんな…吸ったらぁ♡」  唇が腫れてしまいそうなほどに求められて、その甘さに溺れた。同時に、ひたひたと満たされていく心。  ああ、運命の番とはこういうことなのだ。体の相性だとかフェロモンがとかいう話じゃない。心が、魂が渇望する相手。 「好きだ…アスセーナ…。」 「わたしも好き…フランメぅぅん!!」  キスでいい具合に力の抜けた蜜壺をぐいっと突き上げてやれば、蕩け切った表示で鳴き声をあげるアスセーナ。  フェロモンの影響とはいえ、広間では尊大な態度をとっていた女王様が自分の下でこんなにも乱れきっているという事実に、フランメはこの時まで存在すら知らなかった征服欲が満たされていくのを感じた。 「なぁ、なんでそんな可愛く育っちゃったわけ?」 「は?…そ、育てられた覚えはな…ぃ!」  今日初めて会ったばかりだと言うのに何を言っていんるだ、と口答えしてしまうが、タイミングよくフランメが良いところを掠めていったせいで声が裏返ってしまった。 「っあ〜〜!まじで可愛いなお前…!」 「うむぅ!」  フランメが抱きしめると、せっかくのきれいに整った美人顔が胸筋に埋もれてしまう。  どこもかしこも美しさをもとめられるオメガ特有の繊細な手足も、力加減を間違えれば簡単に折れてしまいそうだ。 「はぁ~きれいだけど簡単に壊れちまいそうでこわい…。」 「そうだな、あまり意地悪をすると簡単に死ぬな。」  発作で苦しめてしまったことはまだ許してはくれないらしい。ジトッと半目で睨めつけられて、フランメは思わず縮こまりそうになった。  美人は怒ると怖いというウワサは本物だったか…。

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