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嫌いなタイプ8

この目だ。 この真っ直ぐな視線に、此方から逸らすことができなくなる。 静かに見つめてくる御厨の目に、何故だか酷く緊張して、背中を一筋の汗が伝った。 「家、帰りたくねぇの?」 「っ、……は?」 なんで、それを…。 驚愕し固まっていると、その瞳がすっと逸らされる。 俺は無意識に息を吐いていた。 「お前の目、似てるからさ」 「え?」 似てるって、誰に? 「なら、うち来る?」 「っ、は?」 「帰りたくないんだろ?なら決まり!ほら、行こ!」 「な、おい待てって…!」 強引に腕を引かれ、御厨が駆け出す。 なんだこいつ、自由すぎるだろ。 ほんとに猫みたいな奔放さについて行けない。 その背中で使い古されたギターケースが揺れていた。 瞬間、あの日奏でられたメロディが蘇ってくる。 それだけで赤く染まった夕日も、頬を撫でる冷たい風も、ほのかな秋の香りも思い出されていった。 あの時、こいつの歌声は、優しさや暖かさで満ちていた。 しかし一方で…… どこか、深い寂しさを感じた気がした。

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