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見えないもの8

「俺は今、ちゃんとレベル16に値するんだって堂々と言えるよう、1年1年で変わっていく必要があるんだ」 「…逆に1年で一気に上げてもいいだろ。年齢と並行する必要なんてない」 「身の丈に合わないことはするものじゃないよ、成瀬くん」 「……」 「待って待って…、もうヘッドロックは勘弁ですから…!」 1年1年で変わっていく…か。 なら俺は、ちっとも成長できていないだろう。 俺はあの時から時間が止まったままでいる。 あの時、俺の前から音楽が失われた日から、ずっと。

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