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答え7
買う物を買って戻って来ると、真琴は布団で熟睡していた。
何故か変なぬいぐるみ抱きしめて、寝言で歌っている。
流石に呆れて苦笑いが溢れた。
「おい、真琴…?」
「んぅ…」
その柔らかい髪に触れると、真琴がキュッと眉を寄せる。
まるで子供だ。
少しいたずら心が芽生えて鼻を摘んでやると、余計に顔がしかめられた。
「んん…、なにぃ…?」
次には瞼を開いた真琴が、寝ぼけながら目をごしごし擦る。
その無防備な姿に何か込み上げてくるものを感じていると、突然真琴が体を起こした。
「ぅーん…、そういちぃ」
「!?」
ギュッと抱きつかれ、面食らう。
密着した体が熱を浴びた。
意識し始めると、ここまで過剰に反応してしまうものなのか。
初めの頃と比べた自分の心境の変化に笑みが溢れる。
「真琴…」
「ん」
そっと唇に指を這わせる。
柔らかくて、少しかさついた真琴の唇。
「始めても、いいか…?」
唇から頬、首、鎖骨へと手を這わせる。
まだ完全に目が覚め切っていない真琴は、その目を潤ませ此方を見上げてきた。
やがてこくりと頷かれ、俺は口付けを落とす。
真琴の唇が熱い。
漏れ聞こえてくるくぐもった声が色っぽく感じて、興奮した。
そのシャツのボタンに指を添える。
一つずつ外せば、真琴の白い肩が露わになった。
綺麗なその肌に、無意識に生唾を飲む。
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