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ゆるふわ夏祭り!(7)
そんなわけで、ひとしきり汗をかいて、シャワーを浴びてもう一度浴衣を着た僕とゆーたは、お祭り会場に電車で向かった。
いちゃついてたら、いい感じに夕方になったよ。
「おおー!」
まだ空は明るいけど、屋台やちょうちんには灯りがともっていて、お祭りムード満載だね。
「とまりは何食いたいんだっけ?林檎飴とわたあめ?」
「うんっ!それとね、たこ焼きとチョコバナナ!僕今日お昼ご飯食べてないから、お腹ペコペコだよぉ」
ちょうどよく僕のお腹がきゅるると鳴って、ゆーたが笑った。
「じゃあ、たこ焼きから行こうか」
仲良く二人で手を繋いで、れっつ・お祭り!
まずはたこ焼きと焼きそばを買って、そのまま端っこに行って二人で食べた。
「んー……」
縁石に座って食べてると、ゆーたが立ちあがって腰を伸ばした。
「どしたの、ゆーた?」
「ん?んん。ちょっとその……腰が痛くて」
「だいじょーぶー?」
んふふ。それはただのえっちのしすぎですよ、お兄さん。
正常位でやって、それからバックでちょっとやって終わりにしようと思ったら、ゆーたが、僕の顔と浴衣を見たい!って珍しくワガママを言うんだよぉ。
だから、対面座位と騎乗位でやってあげたの。
あの短時間で四回もやったら、そりゃ腰も痛くなるよね。
ふふ。でも、騎乗位してる時のゆーたの顔、可愛かったな……。
気持ちよくて背中反りそうで、でも僕の顔見たいって言って頑張って僕のこと見つめてた。
とろとろにとろけそうで、それでも頑張って腰を振ってたゆーた。
最高。
最高だったから、お返しにちょっとだけ腰を揉んであげよ。
もみもみ。
「ありがと、とまり。気持ちいいよ」
「ふふ。どういたしまして」
ゆーたがたこ焼きを一つ爪楊枝で刺して、差し出してくれた。
「とまり、あーん」
「ゆーたぁっ!あー……むぐっ。おいひい」
まさかゆーたに、あーん、されるなんて!
嬉しすぎて夢中でたこ焼きを頬張っちゃった。
たこ焼きと焼きそば食べて空腹がおさまったところで、今度は甘味を買いに繰り出すよ!
わたあめ、林檎飴、チョコバナナ!
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