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おかしな後輩7

「ほらっ、もう食べていいぞー」 「おー!さすが正樹先輩です!」 「美味しそ〜!」 正樹が慣れた手つきでお好み焼きを作るのを、後輩2人はキラキラとした目で見つめていた。 このお好み焼き屋は正樹の叔父さん叔母さんがやっている店で、小学生の時から一緒にいることが多かった俺は、ここへ何度も連れて来られている。 まぁ凄く美味しいし、おじさんおばさんが色々おまけしてくれたりもするから気にいってはいるのだけど… 俺にだって食べたくなるタイミングだったりがあるのだ。 それなのにいつも正樹に連れて来られるから、主導権はいつもこいつ。 「んーうまー!」 「だろだろ〜」 隣にいる得意げな正樹に辟易していると、ふと正面にいる里中に視線がいく。 里中は何度もお好み焼きにフーフー息を吹きかけ、やっと口に入れようとしたら「あちちっ」と火傷しそうになっていた。 こいつ、ワンコのくせに猫舌なのか。 「あら!今日は随分と可愛い子がいるのね!」 「あ。由利子さんどうもー」 店が落ち着いたのか、正樹の叔母さんである由利子さんがやって来た。 そして早々に里中をロックオンしている。 そのふくよかな体を揺らして里中に近寄ったかと思うと、彼の頬を両手で挟んで弄り始めた。 「やだーお肌ぷにぷに!羨ましいわぁ〜。お手入れとかしてるのっ?」 「え。あ、あの…」 「唇なんてぷるぷるじゃなーい!髪も綺麗ねぇ。きゃっ、まつ毛も長いわ!」 「由利子さん。もうその辺にしといてやって」 怒涛の勢いの由利子さんに、正樹が止めようとするが全く聞いちゃいない。 おばさんパワー、恐るべしだ。

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