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気になる?後輩2
「先輩、おはようございます!」
元気な挨拶に、上履きを取り出そうとしていた俺は反射的に振り返った。
そこにはいつものニコニコ笑った里中がいて、どこかホッとしている自分がいる。
「熱、もういいのか?」
「へ?」
俺の問いにきょとんとした里中に、昨日後輩から熱で休んだことを聞いたのだと説明する。
すると里中は恥ずかしそうに顔を俯かせ、ペコペコと頭を下げた。
「だ、大丈夫です。ほんと、そんな酷くもないのに母さんが休めって煩くて…」
昔はもっと体が弱かったから、すっかり心配症になっちゃって…。
そう言って苦笑いを浮かべる里中の顔が赤い。
もしかして熱か?とも思ったが、単純に恥ずかしがっているだけなのだろう。
きっと里中の中で、体が弱いことはコンプレックスなのだ。
「……あんま、無理するなよ」
「!」
弾かれたように里中が顔を上げる。
バチッと目が合い、その真っ直ぐ過ぎる視線に耐えきれず目を逸らした。
「じゃあ、俺行くから」
「っ、先輩!」
呼び止められ、足を止める。
チラリと里中を見れば、未だ赤らんだ顔のままでこちらを見つめている。
「今日もお昼、お弁当食べてくれますか…?」
「……おぉ」
小さく返事を返せば、里中はパッと表情を明るくして、嬉しそうに笑みを浮かべた。
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