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新鮮な先輩4
あぁ。でもやっぱり先輩かっこいいなぁ。
バスケも凄いのに、サッカーも上手いなんて反則だ。
きっと他のスポーツもできるんだろうなぁ。
おれなんて運動苦手で、今もテニスボールがラケットに一度も当たらないでいるのに。
「お、おい、陽彩」
「ん?」
顔を向けると、ヒデちゃんが驚いた顔をしてこちらを見ていた。
なんでそんな顔をしているのかと首を傾げると、ヒデちゃんはおれを指差す。
「お前、鼻血出てる…」
「へ?」
言われて手で触れてみると、ダラーっと血が流れていた。
手についたそれをボーッと眺め…
バタンッと倒れる。
「陽彩ー!?」
あれ?
あれれ?
力の入らない体に困惑する。
薄れていく意識の中で、ヒデちゃんの悲鳴が微かに聞こえていた。
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