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はじめては先輩6
そうとなれば、どっちが抱く方かという話になる。
なんだかんだいって、知識は調べた。
少しでも先輩に受け入れてもらいたくて、羞恥心に耐えながら1人学んだのだ。
「せ、先輩…!おれ大丈夫ですっ、どっちでも頑張りますから!先輩が抱かれたいと言うのなら、おれは…!」
「…悪い。ここでは俺が抱く以外選択肢はないと思うのは間違ってるか?」
「へ?」
真顔で答えられきょとんとしていると、手を引かれてベッドに2人腰掛ける。
その流れるような行動に硬直していると、優しく両手を握られ上下に振られた。
「陽彩は心配しなくていい。痛かったり、嫌だと思ったら素直に言ってくれ」
「せん、ぱい…」
なんて、なんて男らしいのだろう。
かっこよ過ぎる…。
なんかまた鼻血が出てきそうだ。
「陽彩…」
「っ、ん…」
顔が近づいてきて、反射的にキュッと目を瞑ると、やがて唇に柔らかいものが触れた。
また硬直するおれの背中に、先輩の手が優しく這わされる。
「陽彩、力抜いて」
「っ、は、はい…っ」
「ふふ。緊張し過ぎ」
自分が情けなさ過ぎて今すぐ逃げ出してしまいたくなる。
でも、先輩を拒みたくない。
自分を受け入れてくれた先輩の思いに応えたい。
パジャマ代わりのトレーナーの中へと手を差し入れる。
すると陽彩の体がピクッと跳ねた。
初々しい反応に口元が緩む。
腰から脇腹へゆっくりと手を動かせば、陽彩はギュッと目を閉じて全身に力が入った。
「…陽彩。力抜いて」
大丈夫だと、そっと唇を塞ぐ。
啄むように何度かバードキスをして、少しずつ深いものにしていく。
その唇を舌でなぞると、陽彩がふっと甘い息を漏らした。
這わしていた手を、胸に移動させる。
何度か揉むように動かして、次には乳首を指で愛撫した。
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