47 / 90

はじめては先輩8

「陽彩…」 かわいい。 どうしようもなく、かわいい。 自分が陽彩に対し、こんな風に感じるなんて思わなかった。 でも今は、ただただ愛おしいという気持ちでいっぱいになる。 陽彩に、気持ち良くなってもらいたい。 もっと、乱れている姿が見たい。 「ふっ、ぅぅんっ、んん…っ」 トレーナーを噛んだまま、陽彩がくぐもった喘ぎ声を漏らす。 俺は再び乳首を口に含み、這わせていた手を下へと移動させていった。 舌で転がすように舐め、偶に唇で挟み軽く引っ張る。 ちらりと上を見れば、陽彩が息を荒くして必死で快感に耐えていた。 本当は未知の感覚に逃げ出したいのだろう。 それでも俺を拒絶しないように、健気に大人しくし続けている。 その姿が、どうしようもなく愛おしい。 陽彩のズボンに手をやる。 身を震わせる陽彩にキスを落として、ゆっくりとズボンを脱がせていく。 華奢な脚から抜き取り、下着だけになった下半身に視線を向けた。 白く綺麗な肌が露わになり、ひどく胸が高鳴る。 まるで中学生のような自分に苦笑いが溢れた。 そっと指を這わせた右足がピクリと震える。 足首から脹脛(ふくらはぎ)、膝、太腿を撫で上げれば、陽彩はキュッと足を折り曲げて俺に縋るような視線を向けてきた。 「ん。どうした?陽彩」 その口に咥えたトレーナーを取ってやると、陽彩は「はぁっ」と熱い吐息を吐き出す。 「あ、あのっ…、おれ…っ」 「うん」 「こ、こういうこと、何も、分からなくて…っ。どうすればいいのか…」 「…陽彩、大丈夫だ。陽彩が俺を受け入れてくれれば、俺は十分だから。でも嫌だったら言えよ?気持ち悪かったり、痛かったりしても」 「っ、お、おれは…」

ともだちにシェアしよう!