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不機嫌な先輩7
兄弟であることは理解しているが、あんなにも目の前でラブラブした姿を見せられては面白くない。
簡単に言えば、今やっていることは単なる我がままだ。
陽彩を独り占めしたかったから、お仕置きなんて言ってこんなことをしてしまっている。
体に這わせられる刻久の手に、陽彩は身動ぎする。
しかし抵抗すれば今以上に恥ずかしいことをさせると脅されている為、動くことができなかった。
刻久の左手が陽彩の乳蕾を指で転がし、右手が中心を擦る。
その右手が陽彩の弱い先端を刺激する度、体を震わせ喘ぎ声を漏らした。
「母さんは仕事、美久は部活だから誰もいねぇ。…陽彩、声聞かせて」
「ぁ…、んぁ、せん、ぱぃ…っ」
じわじわと高まってきた快感に、陽彩は身を仰け反らせる。
その開かれた足の先に力を込め、いやいやと首を振った。
「せんぱ…っ、もぅ、でちゃぅ…!」
「だめ。まだ待って」
「っ、ぁあ…っ」
キュッと根元を握られ、悲鳴にも似た喘ぎが漏れた。
困惑して背後を見れば、優しく頬にキスをされる。
「陽彩は1回イッただけで寝ちゃうから、我慢しろ」
「な、なんで…?」
「…もう少し、先に進ませて…」
そう言った先輩は、おれを軽く抱き上げ、ベッドに仰向けに寝転がらせた。
そして何やら近くにあった引き出しから物を取り出す。
見れば何やら液体の入ったボトルを手に持っている。
「あの、先輩…?」
「ローション。これ使って、後ろを慣らすらしい」
「…!?」
ローション。
後ろを慣らす。
1人で調べていた時に見た覚えのある単語に、陽彩はカァァッと顔を赤らめた。
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