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運命_27

side Ω やっちゃった…やっちゃった……やっちゃった……! どーしよう!!!!! 「や、やってしまった…………」 息も絶え絶えに辿り着いた自分の家。 駆け込んだ玄関で俺は頭を抱えている。 だってよりによって篠原を突き飛ばして逃げてきちゃった訳ですよ………。 嫌われた……確実に嫌われた…………。 いや元々好かれてた訳じゃないけど、それでも更に降格したのは間違いない……。 「さ、最悪だ……」 なんで、どうして……折角篠原が俺に興味持ってくれたのに……! 「あー!もう!馬鹿!俺の馬鹿!」 だってあんなに真っ直ぐ見てくるから……。 最近篠原は真っ直ぐ俺を見てくれる。 嬉しいはずなのに、居心地が悪い。胸がムズムズして落ち着かない。 「……変だよ、絶対。篠原、変。やっぱ失恋したの引きずってんのかな……」 あれから何もなかったように俺は篠原に接した。 水野からは後日連絡があって、色々あったが丸く収まったとの事。それはつまり篠原の失恋は確定したって事で。 またあんな風に、悲しそうに笑ってほしくなくて俺は極力態度を変えずに接した。 でも………。 「………絶対、変だ…………」 いつもなら会えない土日より月曜が待ち遠しいはずなのに、俺は今、明日会えないことに少し安堵してる。 「………寝よ。寝て、頭冷やして、月曜は謝らなきゃ」 もっと、もっと頑張らないと。 じゃないと振り向いてもらえない。 ずっと、ずっと篠原は水野の事が好きなまま…。 「……大丈夫。俺はまだ頑張れるから」

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