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第二章・7

「夏目、何飲む?」 「雄翔は、もう決まったの?」  そこで雄翔は、少し胸を反った。 「ブレンドを、ブラックで。当然だろ?」 「大人だなぁ」  そう言う都は、キャラメル・ラテを頼んだ。  カフェなんて、久しぶりだ。  浮き浮きした心地で、都はトレイを持って雄翔の待つ席に戻った。 「雄翔、今回は僕がトレイ持って来たけど、相手が。デートの相手が本当の恋人なら、雄翔が運んだほうがいいと思うよ」 「何で?」 「その方が、恋人は喜ぶよ。大切にされてるんだなぁ、って。特に、女性は」 「そうなのか……」 「そうだよ」  そんなことを話しながら二人はドリンクを飲んだが、雄翔は眉間に皺を寄せている。 「どうしたの?」 「いや、別に」

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