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第三章・7

 都の言葉に、男子生徒はショックを受けたようだった。 「俺、夏目のこと3回も抱いたんだぜ?」 「僕が欲しかったのは、君じゃなくってお金。ごめんね」 「神谷からは、いくらむしってるんだよ! もう、あいつとヤッたのか!?」 「声、大きいよ!」  がたん、と椅子の動く音がした。  雄翔が立ち上がり、こちらに来るのだ。 「と、とにかく! もう勘弁してよ! あっちに行って!」  都は必死で男子生徒を押したが、彼はびくともしない。  ついに雄翔は、二人の間に割って入った。 「都は今、俺と契約中なんだ。邪魔しないでくれないか?」 「金にモノを言わせやがって。いくら払ってんだ」 「一日1万円。君にとってそれが不服なら、増額しても構わないが?」  雄翔の異様な迫力に、男子生徒は怯んだ。  しかし、このまま引き下がるのも癪だ。  彼は、とっておきの捨て台詞を吐いた。

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