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⑥判明したんですけど ─雷─⑤※

「続き、どうする?」  空っぽになりかけてた脳内に、迅のイケボが染み込んでいく。  〝俺だから〟って何? そんなの、ヤリ迅には言い慣れたセリフだろ?  こんなに心込めて言われると、最近強くなってきた勘違いがもっと大きなもんになっちまう。  抱きしめられた腕の中で、迅を見上げてみた。  ニヤけたツラして俺を揶揄う気満々だったら、ぶん殴ってトイレに閉じこもってやろうと思ったのに……。  いかにもモテそうな垂れ目と目が合ったその瞬間、また心臓が痛くなった。  キュッとしぼんだ心臓は、迅の熱い視線を浴びれば浴びるほど痛くなって、しまいには顔面と呼吸にまで影響が出る。  触ってほしい……。 迅に、触ってほしい……。  この先の続き、どうするか、なんて……。 「…………したい」 「フッ……可愛い」 「うっ、……っ、んぁッ……」  こんなこと言うなんて、恥ずか死ぬどころの騒ぎじゃねぇ。  でも迅は、どんなツラしてっか分かんねぇ俺の顔面を見てもニヤけなかった。 それどころか、優しく笑って〝可愛い〟と言った。  言い過ぎだって注意するヒマも無く、迅に顔を覗き込まれる。 「押し倒していい?」 「えっ!? そ、そういうのって宣言するもんじゃ……ッ」 「雷にゃんだから」 「へ……ッッ?」  それの使い方、多種多様なんだな……!  揶揄ってるわけでも、バカにしてるわけでもねぇのは迅の目を見れば分かる。  普段はツンデレのツンが多めな俺様迅様が、こんなに熱々なシチュエーション設定を用意してたとは、マジで油断してた。  この盛り上げ方は警報の上をいく。 俺の心臓がバクバクしちまってるから、疑うまでもなく特別警報ってやつだ。  ヤリ迅はあのえちえちな体位を希望してんのかもしれねぇけど、それは完全にカレカノの初夜になっちまわねぇか。  ……そんなの危険だ。 危険過ぎる! 「ちょっ、迅……ッ、今はちょっと……離れてほしいんだけど……!」 「は? この状況で? なんで?」 「いやいや、そんなすぐ般若になるなよ!! 俺の気持ちも少しは分かってくれ!!」 「それをお前が言うの」 「えッ、それ、ど、ど、どういう……ッ?」 「雷にゃんは俺の気持ち考えた事あんの?」 「う、うわっ、……ッおい! 離れろって言ったのになんで……!」  般若迅に、ドサッと敷き布団に押し倒された。  左の肩を押さえ付けられて、暴れも出来なければ逃げられもしねぇ。 なんつー馬鹿力。  地雷が分かりにくい迅は半ギレで、慣れた手つきで俺のパンツを脱がした。 「俺が何をしても、何を言っても、雷にゃんは全部スルーすんじゃん。 お前には絶対にそのセリフは言われたくねぇ」 「…………ッッ?」 「今も何の事だか分かってねぇだろ?」 「なっ……ッ、分かってるよ!!」 「ふーん。 ……ほんとに分かってんの?」 「あッ♡ ちょっ、ちくび……ッ、だめだって言って……っ、ふぁっ♡」  えちえちな体位だと、さらに飴玉を堪能しやすいらしい。  肩を押さえ付けてた手のひらが俺の右ちくびをコリコリして、左のちくびは迅の熱いベロでペロペロ。  左右同時にちくびをもてあそばれて、背中が浮いた。 耳を舐められた時みたいに、出したくもねぇのに声が出ちまう。  こうなった迅は、俺の抵抗を無視し始める。  考える猶予も、もちろんくれねぇ。 「俺が平日リア充エッチやめた理由とか、雷にゃんそばに置いときたい理由とか、マジで少しは真剣に考えてくれてもよくね?」 「あぁ……ッ♡ かんがえて、る! んんッ♡ 考えてるけど、分かんねぇの!」 「……ほんとに分かんねぇ?」 「んっ♡ んっ♡」  違う、考えらんねぇから分かんねぇんだよッ。  ちくびに飽きたら首とか顎とかも舐めてきて、いつもの大会よりもしつこいベロ攻撃に俺のチン○は元気いっぱい。  それでも、言ってることが謎な迅の肩を押し続けた。  リア充エッチやめた理由? 俺をそばに置いて監視人を買って出た理由?  ンなの……ダチだから、だろ? 「考えて分かんねぇなら、体使って教え込むしかねぇじゃん? なぁ?」 「あ……ッ、迅の……迅様……ッ」 「両手でしっかり握ってろ」 「えっ、なん……ッ、あっ♡ こ、これはまたえちえちな……ッッ」  立派な股間を俺の太ももに擦りつけてきたかと思えば、迅の迅様と俺のムスコを一緒くたに握らされる。 片手じゃ足りねぇから、震えそうな両手で。  これはそんなに珍しくねぇけど、このえちえち体位だといつもよりいやらしく感じるのは俺だけか……。  ヌきっこ大会が開催されてることを悟ったお利口さんな俺が、両手に意識を集中させて大きさのまるで違う男のチン○二本をひと擦りした。  ただそれは、ほんとにひと擦りしかさせてもらえなかった。 「こんな事、雷にゃんにしかしねぇよ」 「うわぁぁっ、こ、こ、これは……ッ、んぁっ♡ あっ、なんか、……ッ、エッチしてるみてぇだぞ!」 「してんだよ」 「ひぇっ……ッッ」  あろう事かヤリ迅は、有り余った性欲を吐き出したい欲求が勝ったのか、ほんとにエッチする時みたいに俺の足を抱え上げて腰を動かし始めた。  色も長さも太さもまったく違う、迅の迅様。  当然カリもデカくて、まるっこい亀頭が手のひらの中で俺のチン○をこすり上げてくる。  ぷちゅっ、ぷちゅって、一体なんの音?  迅が腰を動かしても痛くも何ともねぇのは、我慢がきかねぇ男特有の、ぬちゃぬちゃしてるカウパーのせい? 「あっ……♡ 迅……ッッ」 「もっと早く擦ろうか?」 「だめ、ッ!! だ、め……っ♡ 」  そんなのだめに決まってんだろ……ッ!  こんなえちえちな体位でホンモノのエッチしたら、俺の心臓マジでぶっ壊れる。

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