200 / 213
20ついにオトナになりました!? ─雷─⑧※
迅にとっては、たくさん経験してきたうちの一回。エロエロマスターな迅にしてみればなんてことない行為でも、俺は正真正銘、右も左も分かんねぇ初心者で、これが記念すべき初体験なんだ。
しかも、男なのにハメられちまう。すでに何日もかけてレッスン済み。ヒェッ!
ンなの緊張しねぇわけねぇじゃん?
薄っぺらい胸が期待で膨らんでて、ハト胸があり得ねぇくらいドキドキしてる。
「一回挿れたら、途中でやめるとか無えからな?」
「ふんふんッ!」わ
「後悔するなよ?」
「しねぇって言ってんだろッ! あッ……♡」
迅様に被ったゴムが、パツパツで張り裂けそうだった。その先端が、穴にぴとっと当てられる。
締め付けられて痛くねぇの? デカチンも大変だな? なーんてのんきな事を考えてられたのは、この時までだった。
俺が大興奮してるからってつられることはなく、迅はいたって冷静に、慎重に挿れたいらしい。
右手で迅様を握った迅が、ほんの少し、マジでちょっとだけ動いたその時……ッ!
「うぅッッ!?!?」
準備万端な穴に、チン○がモニュッと入ってくる新しい感覚に変な声が出た。
「ま、ままま待って! ごめん! 十秒待ってくれ!」
ドキドキうるさい心臓が今にも壊れそうで、慌てて待ったをかける。モニュッと入りかけた迅様は、俺の声でおとなしく去っていった。
両手で顔面を隠して、ひとまず深呼吸。
念願だったし嬉しい気持ちでいっぱいなんだけど、それをヒョイッと上回ってヤバイくらい緊張してきた。
だって……ッ、迅の迅様、温かかった……!
プラグさんみたいに無機質で冷たくなかった!
入りかけただけで、迅様のデカさが分かった……!!
「なんだ、痛かったか。三ミリしか入ってねぇんだけど」
「くッ……! ゴホンッ。……全然まったく問題ありません。お待たせしてしまったのはわたくしの気持ちの問題でしたが、いよいよ心の準備ができた気がします。迅様が想像をはるかに超えていたので、心臓が飛び上がっただけッス」
「……誰だよ」
「知るかッッ!」
動揺し過ぎて、いろんな感情がごちゃまぜになる。
「誰だよ」ごもっともだ。俺だって分かんねぇ。
〝待った〟をかけられて最初こそ顔を引きつらせてた迅だが、俺がマジでビックリしただけだって分かると、何も言わずに迅様を握り直した。
痛かったら謎キャラ出現どころじゃ済まねぇって、バレてんだろうな。
穴に、迅様の亀頭がぴとん……のあとは、俺の顔色を見ながらのズブンッ。
「ん゙ッ──!!」
これがヤバかった。
プラグさんなんか目じゃねぇ圧迫感。
ヤバイヤバイヤバイヤバイ……! 先っちょが入っただけでこんな苦しいのか……ッ?
迅が「せっま……ッ」と呟いたのと同じ感想を、俺も抱いた。
背中が反る。声にならねぇ声が喉から鳴る。顎がのけぞる。両手でシーツをグシャッと握る……これをぜんぶ、一気にやった。
目を見開いた俺を、迅が上から凝視してくんのもヤバい。でも〝恥ずかしい〟とか、そんなこと思ってらんなかった。
「このままゆっくり挿れっからな。痛くて我慢出来ねぇ時だけストップかけろ。声出せなかったら、なんでもいい。合図してくれ」
「……ッ、……ッ! ふんぬッ……!」
「ヤバイな、これ。俺のチン○もってかれそうだ」
「クッ……! ぐぬッ……!」
「おい、喘ぎ声と程遠い声出てっけどマジで大丈夫?」
「だい、じょぶ……ッッ」
「ほんとかよ」
迅が色々喋りかけてくんだけど、じわじわ入ってくんのは止めてくんねぇから、頷きはしたもののぶっちゃけまともに聞いてなかった。
無意識に、ケツが浮く。
レッスンのおかげでマジで痛くはなかったが、これが世の中のみんなが経験する初体験なのかって衝撃を受けながら、薄暗い照明を見つめて息を詰めた。
「ちょっ……ぬ、抜くなよ……ッ? ぐるじぃッ……だけ、だから……ッ! 痛くは、ねぇ……!」
腰を支えてくれてる迅の手に、知らねぇ間に自分の手を重ねて握っていた。
それが〝合図〟だと思ったのか、迅はピタッと動きを止める。
「苦しいのか」
「かなりッ! ふむんッ!」
「……そうか」
「はぅぅ……ッ! うぅッッ……!」
「雷にゃん、ちゃんと呼吸しろ。吐いてばっかだぞ」
「ら、ラジャーッ!」
「威勢はいいんだよな。……ほら、吸って」
「ン゙ッ……! スー……」
「吐いて」
「ハー……」
あ……すげぇ……。
迅の言う通り深呼吸したら、少し楽になったかも……。
その隙に、狭いナカを迅様の先端が分け入ってくる。
逃げるつもりは無えが、思わず逃げ出したくなるくらいの苦しさはガチで想像を超えていた。
ただただ、デッカいブツを挿入されてヒィヒィ鳴かされてる……。
今の俺に言えるのは、それだけ……。
「ふぅ……ッ、ふぅ……ッ」
「ごめんな。苦しいよな。今日の俺のチン○、過去最高にデカい。膨張率えぐい」
「はいッ!? うぐッ……!」
「めちゃめちゃ気持ちいいよ、雷にゃん」
「はぅッ?」
「狭すぎてチン○ちぎられそうだけど、お前の穴に食いちぎられんなら本望かも、とか思っちまった」
「にゃぬッ!? ン゙ン……ッ!」
そうか、迅は気持ちいいのか……ッッ!!
こんな時でもクールビューティーだから、そんな風に思ってくれてんの分かんなかったぜ!
どこからどこまで入ってんのか見当もつかねぇし、えぐい膨張率で過去最高にデカいらしい迅様がぐにゅッと俺のナカをえぐってたとしても!
衝撃と圧迫感で俺のチン○はビビッて縮こまってても!!
処女な俺だけめちゃめちゃ苦しがってるけど、迅が気持ちいいなら俺も気持ちいい気がしてきた……かも!
「お、おれも、きもちいッ、ぞ……!」
「ウソつくな」
「ウッ!? ウソじゃねぇ!!」
「アナルで初めてヤッて感じるなんてムリだ。雷にゃんのそのビックリ仰天面が正解」
「違うッ! ま、マジできもちぃもんッ!!」
「へぇ……こうしても?」
「はぅあッ! うぐッ……! ンッ……!」
言うなり、迅がぐちゅぐちゅんッと音を響かせてチン○を出し入れした。
圧迫感っていうの? やっと、慣れてきたのに……ッ。
こんなにぶっ太いのがナカを擦りつつ抜けてく感覚は初めてで、背中がゾクゾクしちまった。
当たり前だけど、やっぱプラグさんとは全然違えや……! ヤツはあくまでもレッスン道具なんだなって思い知った。
「どう? 苦しいの増した?」
「ふぇぇ……ッ、迅のいじわるぅぅッ!」
「……クソ可愛いな。もっといじめたくなるから泣くんじゃねぇ」
「泣いて、ねぇ……ッ!!」
「強がってんのもそそる」
「ピッ!?」
ここでイケボ囁き投入するとは……!
さすがヤリチン。伝説保持者。
ヤッてる最中はなぜか俺より口数が多くなる迅は、時々汗を拭いながらこうして囁いてくるから、おかげでだんだん体の力が抜けてくる。
そうだよ。ぶっちゃけ、気持ちいいとは思えてねぇよ。
でも、飛び跳ねてはしゃいでる心がポッカポカなんだ。
やっと迅様が俺のナカに入ったって……感動と喜びが止まんねぇの。
今は苦しいだけかもしんねぇ。けど、シアワセすぎてそんなのどうでもいいんだよ。
秒で宇宙の果てまでイっちまいそうなくらい、迅の「気持ちいい」が聞けて嬉しかったんだよ。
ともだちにシェアしよう!