201 / 213
20ついにオトナになりました!? ─雷─⑨※
「ん゙ッ……ん゙ん……ッ!」
いやでも、それにしても苦しい。
めちゃめちゃ偏見だったけど、アブノーマルプレイを好みそうな見た目しといて初心者にはこれでもかってくらい優しい迅は、俺の顔色を見ながらマジでじっくりゆっくり挿れてくれてる。
いくら童貞処女な俺でも、それは分かる。
少しでも呻くと動きを止めてくれるし、「大丈夫か」っていちいち確認を取ってくるなんて思ってもみなかった。
こういう経験の相手は迅しか知らねぇから分かんねぇけど……かなり時間をかけてくれてんのも分かる。いつ迅様が暴発してもおかしくねぇくらい、薄目で見たデジタル時計の数字が目まぐるしく進んでるから。
「……っ、雷にゃん。息詰めんな」
「ふむッ……! んぐッ……!」
「歯を食いしばるなっての」
「だっ、て……! ンなこと言っても……ッ! ぐるじぃ、だもんッ」
俺だってへっちゃらなツラしてたいよ……! でもムリなんだよッ!
通常時から規格外の迅様は、ギンギンに勃起するとさらに大蛇に変貌する。並大抵じゃねぇんだよッ。
やっと、やっと、ホンモノのカノジョになれたって、心ン中はそりゃあもうポッカポカだけどな?
迅様からギチギチに拡げられてくナカがとにかく熱くて、何かを押し上げられてるみたいな圧迫感が股間から腹にかけてずっとあって。
ハッピーな気持ちだけで乗り切れるような、そんな生っちょろいブツじゃねぇのよ。
慎重に挿れてくれながら、たまに俺のほっぺたを撫でる優しい手のひらが無かったら、挿入三ミリ時点で俺は失神してたレベルだ。
太ももエッチとは違うんだぞ、って言ってた迅はさすが、エッチのエキスパートだった。自分のモノがとんでもねぇってことをちゃんと知ってて、〝最終確認〟したんだ。
俺は、そんな深い意味が隠れてるのにも気付かねぇで盛った。盛りまくった。
だから逃げたりしねぇよ。
男たるもの自分のケツは自分で拭く!
「……この位置じゃキス出来ねぇんだよな」「キッ……!?」
ボソッと呟いた迅が、俺のナカにグジュッグジュッと侵入し続けながら、老若男女問わずうっとりな視線を向けてきた。
ドキンッと心臓が跳ね上がって、ついでに腰もちょっとだけ浮く。
〝キス〟って単語が出ただけで迅の唇から目が離せなくなる純情ボーイに、このシチュエーションであの濃厚トロ甘プリンみてぇな甘々なチューされてみろ。
意識ぶっ飛ぶどころの騒ぎじゃねぇよ。
「いいッ、しなくて、いい……! キス、すんのは……ッ、ムリッ」
「は? なんで」
「今したら、絶対、迅のべろ……ッ、噛んじまう!」
「あぁ……そゆこと?」
「そうッ! 迅は、ねちっこいチューが、好きだろッ……?」
「そうだな。雷にゃん限定でな」
「はぅッ……!」
あ゙ぁッ……そんなこと言うなんてずるいー! 心臓とお尻がキュンッてなったぁ!
不意打ちで締め付けたせいで、二人して腰をビクつかせちまったよ!
人は誰しも〝限定〟とかいうレア感ある言葉に弱えだろッ? それが他ならぬ彼ピッピの発言で、しかも俺の大袈裟な遠慮を笑顔で交わすとかどんなメロテク!?
もぉぉッ! 俺の彼ピッピがイケメンすぎて困る!
ギュンギュンが鳴り止まなくてお尻どころか胸まで苦しくなってきた! これじゃ、マジでいつか呼吸の仕方忘れちまう!
「迅……ッ♡ しゅき……ッ♡」
「ああ、俺も好き。めちゃめちゃ好き。なんで先に言うんだよ。俺から言わせろよ」
「はぅぅぅッッ♡」
あ゙ぁぁぁーー!! しゅきぃぃーー!!
繋がってるせいでギューしてもらえねぇのがツラい! しんどい!
これがのっぽとチビの宿命だってのかぁぁッ!
でも迅は、俺がぴえんする前に腕を伸ばして頭をヨシヨシナデナデしてくれた。
ハグもキスも無くたって、目が合って「ムフフ」と笑い合えたらそれだけで俺はシアワセ。
一言で表すと、有頂天。
トロトロあまあまな気持ちが心に広がると、今日まで色々あった何もかもがぜーんぶハッピーエピソードになるんだ。
ジッとしてくれてる迅様のデカさにも慣れてきた気がするし、これからベッドが壊れるまでエッチしまくると思うと興奮する。
……はぅ……ゾクゾクしてきた……。
「キスがおあずけなら、じゃあ……このフニャチンいじってみるか。少しは苦しいの紛れるんじゃね?」
隙を見せた俺に気付いたエロエロ彼ピッピが、ため息をついた次の瞬間。
本領発揮を再開された。
「らめらめらめらめッ! チン○はムイムイムイムイッ!!」
言ってるそばから俺のチン○を握ろうとしてて、さすがに連続三回はムリだって高速で首を振る。
「なに、らめって? むい?」
「いやッ、ダメッ……! ムリッ! って言いたかったんだよ! ベロが慌てて、それで……ッ」
「ふはっ……可愛いな、雷にゃん」
吹き出した迅に見惚れた一瞬のうちに、チン○を守ってた手をペッと剥がされムギュッと握られた。
迅様の迫力に怖気づいたムスコは、二回発射の余韻もあってすっかり萎え萎え。ただ、迅のテクニシャンな手のひらを知ってるコイツは現金だった。
「ンにゃッ……♡ はぁッ♡」
「お、触るといけそうだな」
「ふむッ♡ んッ……♡ あッ♡」
「雷にゃん、いい子だからそのままこっちに集中してろよー」
「ん〜♡ ん゙ッ! んん゙ッ……!?」
何が〝いけそう〟なんだ!?
握られてちょびっとシコられると、すぐに喜んじまう俺の分身はまったくもって堪え性が無え。
迅の手は、俺が好きな強さとポイントを外さねぇし、チン○を包み込めるくらいデカいし、何よりじんわりあったかい。
俺から出た精液で玉までぬるぬるさせて、強弱つけて竿を扱かれたらたちまち復活する雷にゃんジュニア。
意識しなくても、体の力が抜けていく。
キッツキツなお尻の穴が、やらしく迅を誘うみたいに収縮しだしたのが分かった。
ともだちにシェアしよう!