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終・迅雷上等! ─迅─※
夢にまで見た……は、大袈裟。
念願叶って……も、ちょっと言い過ぎ。
でもこの底抜け鈍感ネコを俺だけのものにしたっていう満足感だけはホンモノで、いつになく緊張しながらの挿入に至ったわけだが。
キッツキツなナカに入ると、雷はずっと「苦しい」と言いながら下腹辺りを擦っていた。カワイイ自分のチン○を触るわけでも、ましてやシコって気を散らすわけでもなく、「迅様すげぇ」と何回も呟いては目を閉じた。
風呂から上がって一時間半。
俺は自分でも、よく持ち堪えてると思う。てかセックスにこんなに時間をかけた事が無えから、噂の遅漏で良かったかもとか自虐的に薄ら笑っては雷をビビらせた。
雷は初体験だから、ほっといたらドキワクだけ加速させて、いずれはこうなるんだろうとは予想してたし、俺もそのつもりでレッスンしてきて、今日が〝あわよくば〟の日だった。
しょうがねぇ非常事態が発生したんだから、出鼻をくじかれたのは別にどうってこと無かったんだよ。
……俺はな。
だがこの発情ネコは案の定、切羽詰まって「ヤりたい」オーラを出しまくってきやがった。ただそれは、心臓チクチクさせてた原因を取っぱらいたかっただけっつー安直なオチ。
……ンなの、たまんねぇだろ。
過去にヤキモチやいて「早くカノジョにしろ」って、俺には覿面の口説き文句だ。
だから、挿れた。
雷の不安が無くなるなら。
くだらねぇことで心臓チクチクさせるとか、可哀想で見てらんねぇから。
慎重に、慎重に、アナルと雷を交互に窺いながら挿れるのはめちゃめちゃ神経使った。
だが余裕ぶれたのはそこまでで、先端を挿れた瞬間に「これはヤバイ」と悟った俺は、凄まじい締め付けで意識がぶっ飛ぶかと思った。
俺も雷も、とにかく挿入で精一杯。
──こんなの初めてだ。
「おい」
「ふにゃ……♡」
挿れたまま背中を丸めた俺は、今にも寝ちまいそうな雷の小鼻をつまんだ。
何を勝手に落ちようとしてんだ。
少々ナカの浅いところを擦って雷のチン○を扱きつつセックスっぽいコトをやってみると、あっという間に三回目の発射が成された。
間を空けねぇ射精は確かにしんどいだろうが、ピストンして五分も経たねぇでイくのはナシだろ。
「おい」
「むにゃ……♡」
アナルで感じてたわけじゃねぇはずなんだが、フニャフニャムニャムニャ言って体を捻ろうとする雷は、セックスもどきの疲労よりイッた達成感の方が強いらしい。っつーかこれ、寝ようとしてねぇか?
目閉じてんのに、口元がヘラッと笑っててクソ可愛いから見惚れちまう。ついでに無防備で可愛すぎっから犯してやろうか……って、俺まだ雷にゃんのナカに居たんだった。
「おい、雷にゃん。まだ寝るなよ」
「ん……ンなのむり……♡ ねむいぃ……」
「冗談だろ」
「はぁ……しゅごかったぜ、迅……♡ 冗談言うほど気力残ってねぇよぉ……ヘヘッ♡」
待て待て。なんでさっきの時短セックスで満足してんだよ。
「しゅごかった」って言われるようなピストンはしてねぇぞ。てか今のがセックスだと思われんのは心外だ。
前戯を入念にしちまったからか、雷のうっとり具合がハンパ無え。
いやそれは俺も楽しんだけど。乳首舐め回したり噛んだりして、自分でも引くぐらい体中にしつこく痕付けまくったけど。
初体験を心待ちにしてた雷が、俺のチン○に恐怖を覚えねぇようにしたかったってのもあるんだが……。
ぶっちゃけ俺は、全ッ然物足りねぇ。
今にもスヤスヤ寝ちまいそうな雷を叩き起こして、小さな小さな不満をぶつける。
「なぁ雷にゃん、俺まだイってねぇ」
「ン〜? そっかそっかぁ、迅はまだイって……にゃいッ!?」
「ああ。まだギンギンだろ、……ほれ」
「んにゃあぁ……ッッ」
とぼけたツラして見上げてきた雷は、マジで俺が未発射なのを知らなかったみたいだ。
猫目が見開かれたと同時に、腰を回す。卑猥としか言いようのねぇ場所から、グチュグチュッと生々しい音がした。
「お前ン中は即イキしちまいそうなくらい最高だがな? 元遅漏ナメんなよ」
「ンくッ! あぅッ♡ ひぁッ……!」
限界まで拡がったアナルに俺のチン○がギチギチに入ってるってのに、ジッとしてると慣れてきやがって……隙だらけなんだよ。
狭過ぎてあんま感覚が分かんねぇけど、無茶すると絶対痛がるからめちゃめちゃ慎重に動いた。
「俺を煽ったっつー事は、朝まで覚悟してもらわねぇと」
「えぇッ!? いやムリ! 朝までなんてムリィィッッ!」
何回か突くとすぐにずり上がる、ワガママなチビ雷の体。触り慣れた細え腰に手を添えるも、雷が散らしたカウパーやら精液で滑ってまともに掴めなかった。
コイツ……自分の腹を自分の体液でこんな濡らしてたんだ。アナルに夢中で気付かなかったわ。
やらしいヤツ。
──最高じゃん。
「腹をこんなビショビショにしといて? どの口がムリとか言ってんのかねぇ?」
「あッ♡ 待っ……! くるし……ッ! ンなガンガン動いたら、ぐるじいって……!」
「……これで苦しいとかマジかよ」
「ヘッ!? なんか言った!?」
「んや、何にも」
ちょっと奥を目指しただけでヒィヒィ言うヤツには、教えてやらねぇ。
浅いトコ擦りまくって、気持ちいいって感覚を覚えてもらわねぇと二回目以降が危ういからな。
俺は焦ってねぇ。
今はこの位置で勘弁してやる。
「痛くはねぇんだよな?」
「ンッ♡ ンッ♡」
「そっか。じゃあ後ろからヤってい?」
「う、うう後ろからッ?」
「いったん抜くぞ」
「ふぁぁッッ♡ はぅッ♡ うぅ……ッ♡」
……可愛い。
そんなイイ反応してくれんの。
襞に押しつぶされそうな感触に耐えながら、俺はゆっくりチン○を引き抜いた。
最中、のけ反った華奢な顎と丸見えになった細え首に釘付けになる。
腰もケツも震えてた。
三回の発射で疲れきった雷のチン○も、ピクピク揺れてた。
視覚が雷の可愛さに汚染された。
「……お前ヤバイな。抜いたのそんな気持ち良かった?」
「ん……♡ ずるずるって、でっけぇの抜けてくの……気持ちい……♡ でもおしり、寂しいかも……。迅ー、はやく迅様挿れろよぉ……おしり閉じちゃうぞー」
……はぁ? ……はぁ??
なにそれ。なにそれ。ナニソレ。ナニソレ。
クッッッッソ可愛いんですけど。
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