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腹を満たした焼肉屋から出ると、冷たい風に頬を撫でられた。その風を心地よいと思える自分は少し酔っているのかもしれないと気が付く。
そもそも将未は酒はほとんど呑まない。だが、龍俊に勧められて呑んだ赤ワインは呑みやすく、漂う果実の香りに引かれるようにグラスを傾けた。
初めて訪れた焼肉屋の個室で味わう焼肉はやはり食べたことの無いような味と食感で、将未はテレビの中のタレントやリポーターが言う「肉が溶けて無くなる」というものはこういうものなのだろうかと実感した。
牛肉ではあるらしいが、耳慣れない片仮名の部位を載せた網の上は龍俊が仕切っていた。将未は何もしなくても次々と焼いてくれる肉を口にしては惚けたような息を吐く。そんな将未の姿を満足気に眺めた龍俊は目を細め、少しキザに口元で笑った。
古い話だけどね。
小さく呟いて肉を口に運ぶ。ワインのグラスを傾け、上目遣いになる形でじっと将未の目を覗いた。
焼肉に行くカップルは深い仲なんだって。
囁きの意味を1度では理解出来なかった。目を瞬かせ、脳の中で反芻してやっと意味を汲んだ将未は照れて目を伏せる。龍俊はその反応を知っていたように息を抜いて笑う。
自分と龍俊は深い仲なのか。改めて口にされると気恥しさと、未だに去ることの無い、自分には不相応だという思いが入り交じる。そもそもこうして個室の焼肉屋に入り、焼肉というものを初めて体験するどころか、聞いたこともないような部位の肉を食べることも自分にとっては不相応に感じるのだ。あまりに上等過ぎる龍俊の存在と、慣れない酒に眩暈すら覚えそうになる。
ーーさっきススキノの街角で龍俊を待っていた時のことを思い出す。
あれは、初めて龍俊のマンションを訪れた時と同じようなシチュエーションだった。夏の日差しの下のあの時も、師走の風が吹く今夜も、龍俊はいつも眩しく自分の元へと現れては眩暈に似た感覚を呼び起こす。
目を伏せたままの将未の反応を確かめるように見つめていた龍俊が、また焼けた肉を将未の取り皿にそっと載せた。
ススキノの片隅にある隠れ家のような焼肉屋を出た後、龍俊の足はマンションとは違う方角に向かった。大通り方面ではなく、ススキノの奥を更に進むとその先には広い公園が現れる。腹ごなしと夜の散歩には丁度いいよと笑いながら歩く龍俊は、ススキノの角で待ち合わせした時と同じようにごく自然な動作で将未の手を取り握り締めた。
12月24日の夜は雪は降っていないが凍えるような風も吹いていない。クリスマスソングが街鳴りのように響く歓楽街を抜けてもそぞろ歩く人波は途切れない。誰もが心地良さそうな笑みを覗かせて街を泳ぐ中に紛れてしまうと、手を繋いで歩いている自分達には誰一人目もくれないのだろうと思えた。
やがて目の前に開けた広い公園は夜の中に沈んでいたが、その手前にあるシティホテルは煌びやかなイルミネーションに包まれていた。エントランスの脇に置かれた電飾を巻いたツリーを横目に自動ドアを開くと、ボーイが恭しく頭を下げる。早くも場所に圧倒され、戸惑う将未を斜め後ろに置き、龍俊がボーイに一言耳打ちする。彼は小走りでカウンターへと向かい、ルームキーを手に戻ってきた。
こちらへどうぞ。品の良い促しに龍俊が続く。龍俊と、初めて足を踏み入れる高級なホテルの様子に身を縮めつつも淡い好奇心に負けて軽く視線を配る将未を伴いボーイはエレベーターに乗り込んだ。静かなエレベーターは最上階を目指す。小さなベルの音と共に停止した箱から降りた3人は廊下の柔らかなカーペットを踏む。1番奥の部屋に辿り着くと、扉を開けたボーイは龍俊に鍵を手渡した。
「ご注文の物は冷蔵庫にございますので」
「ありがと、」
何かありましたらいつでもお呼びください。ボーイはまた深く頭を下げ、元来た廊下を歩んで行った。
龍俊に手を引かれて将未がドアを潜る。あらかじめ点けられていた照明の眩しさに双眸を細めるも、次に目にした部屋の光景に将未は呆気なく言葉を失った。
「ーー…」
スイートルームという言葉も将未は知らない。だが、このホテルの客室が豪華なものであるということくらいは理解出来る。広い部屋の中にはそのままここで生活できるのでは無いかと思われるような家具が備え付けられ、その奥には大きな窓が嵌められている。歩み寄るまでもなく、窓の下にはススキノの夜景が広がっていた。重厚感がありながらも、スタイリッシュに見える都会的なリビングのような部屋の奥にはまだ他の部屋があるらしい。出入口であるドアは今背にしている1つしかないこの空間に、部屋はいくつ詰め込まれているのだろうかと将未はただただ目を丸くしている。
初めて龍俊のマンションに訪れた時と同じように呆然と立ち尽くす将未の様子を楽しげに観察していた龍俊がコートを脱いで簡易キッチンに備え付けられた冷蔵庫へと向かう。中から白い箱を取り出し、将未に手招きしつつ2人掛けのソファーに腰を下ろした。招かれるままに足を踏み出した将未が深いカーペットを踏んで龍俊へと歩み寄る。ようやく脱いだコートを丁寧にソファーの背に預けてから龍俊の隣に座ろうとするも、尻を載せたソ座面は沈み込んでしまうのではないかと思うくらいに柔らかく、将未はまた驚いた。
「せっかくクリスマスだからさ。ちょっと奮発しちゃった。いつもの部屋じゃいつもと同じかなって」
軽い声音で歌うように言いながら龍俊が小さな箱を開ける。中からは、小さなホールケーキが現れた。
「…わぁ…、」
思わず、子供の歓声のような、それでもごく小さな呟きが将未の唇から零れ落ちた。ケーキは艶々と光沢のあるチョコレートに包まれている。その上にぱらぱらと散らされたアラザンの銀色はまるで雪のように見えた。そのごくシンプルなチョコレートケーキがクリスマスケーキであることを証明するように、ラメが入った柊のレプリカがそっと載せられている。宝石のような甘味に目を輝かせた将未に龍俊がまた上機嫌そうに口元で笑った。
「気に入った?食べようか。小さいからそのまま行けるかな」
ケーキと共に運んできたカトラリーからフォークを選ぶ。冷えて少し固くなったチョコレートにフォークを入れると表面にヒビが入る。中からは表面と同じくチョコレート色をしたスポンジと、明るい色のクリームが重なる層が現れた。小さく取った1口が、将未の口元に運ばれる。
「…自分で、」
「はい。あーん?」
龍俊の悪戯な目に覗き込まれると将未には逆らう術はない。気恥しさに目を瞑り、口を開けてケーキの欠片を迎え入れる。程なくして甘く、苦いチョコレートの味と香りが咥内いっぱいに広がった。
「美味しい?俺も食べよ、」
「……、」
将未に1口食べさせた龍俊が同じフォークを使って龍俊もまたケーキを口にする。スポンジには洋酒が含まれているのか、1度冷めた酔いがまたぶり返しそうな気配の中で将未はこくりと頷く。
柔らかすぎるソファーの上、身を縮めるようにしながら座っている将未がふと、再びぐるりと部屋を見渡した。ケーキの表面をつつこうとした龍俊はちらりと将未を見遣る。どこか遠くを見る眼差しに気が付き、ゆるりと首を傾けて理由を促した。
「ん?」
「……こういうのが、…クリスマスなんだな、と思って、」
将未にとってクリスマスなどは遠い記憶だ。
幼い頃、住んでいた施設で催されたクリスマスパーティの記憶は、1年に1度のご馳走と、イチゴの載ったショートケーキと、施設の職員が扮したサンタクロースだ。ススキノに来てからは、クリスマスなどというものは時折使いっ走りに出て目にする街の風景や、狭苦しい事務所の中で横目に見る小さなテレビの中だけに存在するものだった。
美味しい夕食を囲み、温かな部屋で鮮やかなケーキを口にする。恋人や家族という親しい人間が傍ににいる。それをなんの気負いもなく自分に与えられる龍俊は、自分とは住む世界が違う人間なのだ。
龍俊が自分に提供してくれたクリスマスがスタンダードなものなのかはわからない。だが、これはきっと龍俊の経験の上に成り立つものなのだろうとは思う。龍俊はきっと、絵に描いたような暖かな家庭ーー二親が揃い、ご馳走とプレゼントに囲まれるクリスマスを経験してきた人間なのだろう。
「…俺は、知らなかった、」
改めて感じる将未の胸に微かに冷たい風が吹く。寂しげに目を伏せる将未を案ずるように見遣る眼差しに気付き、そっと笑った。
「…龍俊さんは、俺の知らないことばかり教えてくれる」
知らない世界を覗き、未知の扉を開くことは例え他人よりも遅いものであっても、将未の中の経験や感情を蓄積させる。龍俊といる事で、自分は何も持たない人間ではなく、幾分かでも大切なものを得ることが出来ている。自分はもう、何も持たない人間ではないのかもしれない。
ーー龍俊に出会えて良かった。にわかに過ぎった寂しさを上回る幸福感が押し寄せる。ぼつ、と呟いた将未の頬に龍俊の指が触れた。
「…欲しい物、ある?」
「……?」
龍俊の瞳が将未の目を覗き込む。ちゅ、と小さく唇を啄まれ、将未は小さく瞠目する。
「クリスマスなのに、俺ね、将未の欲しい物がわからなかったんだ。明日も休みにしたからさ、買いに行こうよ。明日もデートしよ?」
この部屋には2人きりだ。だが、龍俊は秘め事のように声を落として将未に囁く。どこか甘えたような口調に将未は困ったように視線を泳がせた。
欲しいもの。
自分はなにも持っていなかった。
何かを求めることすら知らなかった。
与えられた場所で、与えられたものだけを手にしてただ年月を漂ってきた。
それでも薄暗い過去だけを手にして生きていく中、胸のうちから消え去ることの無かった、形も不明瞭だった唯一の渇望を知っている。
視線を降ろす。自分の指の上に龍俊の指が重ねられている。ただそれだけで将未の胸が熱くなる。
潜在した渇望は、いつの間にか解けるように消えていた。
形のある物を欲しがったことはない。
欲しかった形の無い何かは、もう今目の前にあり、触れているのだと気が付く。
ずっと誰かにこうして触れて貰いたかった。
情のこもった瞳で見つめられたかった。
静かな想いを載せた声に鼓膜を震わせてみたかった。
自分はーー誰かに愛されたかった。
過ぎる幸せに涙が落ちそうになる。込み上げる熱を飲み下し、小刻みに首を横に振った。
「将未?」
「…なにも、要らない」
自分は、満たされている。
その事を、龍俊に伝えなければ。
将未の手がおずおずと龍俊のシャツに伸びる。胸元に触れ、遠慮がちに握りこんだ。
「……龍俊さんが、…いてくれたら…、俺はなにも要らない」
無意識に伏せてしまった瞼に柔らかい感触が触れる。口付けを受けたのだときゅ、と目を閉じる将未の頬は、手の甲から離れていった龍俊の指に撫でられた。龍俊の穏やかな目が将未の瞳を見つめ、唇が動く。
「将未は可愛いね」
「……」
「好きだよ。将未」
ワインの酔いは夜風に冷めてしまっている。それでも将未は、満ちる多幸感に再び酔ってしまうような目眩を覚えた。
◯◯◯
肌触りの良いシーツの上で将未の身体が大きく跳ねる。龍俊が噛み付くように歯を立てた胸の突起の周りには淡い歯型が残されるも、今度はその箇所を慰めるような動作で突起ごと舐め上げられた。視線を向ける将未の目に、充血し切った赤い尖りが映り込み、また羞恥を煽られる。
下腹部では既に1度射精した欲が音を立てて扱かれ、更には将未の小ぶりな双丘の奥も小さな音を鳴らしてまさぐられている。内壁を擦られていても奥には届かないもどかしさに将未の腰が小さく揺れた。
「ッ…、一緒に、したら…っ…!」
迫る吐精感に抗うように強く首を振るも為す術はない。激しい快楽に追い立てられた将未の身体がまた震え、龍俊の手の中に先程よりも幾分か薄い精を吐き出した。
「……、…嫌、だ」
胸を上下させながら龍俊の髪にそっと触れる。汗で湿った毛先を宥めるように撫でると、欲情した龍俊の眼差しが将未を見上げた。先程までの柔らかな視線とは打って変わったような色をした瞳に否が応でも鼓動が跳ねる。それでも、将未は小さく眉を寄せた。
「何が…嫌なの…?」
「…俺、ばっかり、…龍俊さんも、」
自分ばかりが一方的に果てさせられてしまうのは嫌だ。口篭りながらも暗に秘めては求めるようにと龍俊の頬に指を滑らせる。指で掻かれるだけの将未の内側は今も、もっと奥に触れられたいと疼き続けている。
汗の玉の浮いた将未の切なげな顔に龍俊がそっと双眸を細めた。双丘の奥に触れていた指を抜く間際、すっかりほぐれて柔らかくなった肉輪をぐるりとなぞる。ぞわりと腰を這う感触に将未が咄嗟に呼気を詰めた。
龍俊が身を起こし、大腿の裏を撫でるように手を滑らせては膝を抱えると、見下ろす視界に入る将未がおもむろに目元を紅潮させる。充血した乳首も、震える屹立も、開かれ、待ち侘びるように震える双丘もーー自分のあられも無い姿を他人に見られることに今更恥じらいは覚えない。将未の身体には幾人もの男達の視線が這い回ってきた。
ただ、その視線が龍俊の視線となると意識は全く違うものになる。
恋慕の情を抱く相手に自分の全てをさらけ出すということはこんなにも羞恥を抱くものなのか。下唇を噛んでシーツの上で顔を背けてしまうと、龍俊はその反応ごと愉むように息を抜きつつ硬い雄の先を将未に押し付ける。予想される質量を感じて将未が息を吐くよりも早く、龍俊の腰が一息に深く叩き付けられた。
「ーーッ…!ぃ、あ…っ、」
暗い部屋の中に皮膚同士がぶつかる音が響く。体内を埋める圧迫感に辛うじて息を吐き出し、縋るように両腕を伸ばす。膜の張った瞳で見上げ、濡れた唇が龍俊さん、と動く様応じるように龍俊が身を倒し、将未の腕を自らの背へと導いた。将未の奥深くを抉った亀頭で2度、3度と壁を叩くと、将未の眼差しが苦痛に近いものからとろりと溶けそうなものへと変わる。
「…っ、可愛いね、」
将未。耳に直接囁かれる。それだけで将未の内壁は龍俊の欲を如実に締め付ける。強請るように将未の両脚が龍俊の腰に絡むと、それを合図にしたように龍俊が腰を使って将未の全身を揺さぶった。
「ァ、あぁ…っ、や、龍俊さ、…イ…、気持ちイ、」
龍俊の肩口に額を押し付け、将未が惜しげも無く声を上げる。龍俊の動作に翻弄される中、意識して、だが懸命に後孔に力を注ぐと、将未の外耳に龍俊の甘い吐息がかけられた。ぐぷ、と音を立ててまた身体の深くを突かれ、汗で濡れる耳朶に龍俊の前歯が立てられたかと思うと、将未の腹の上に最後の白濁が迸った。
「ーーッ…!」
将未の体内が龍俊の雄を痛い程に締め付ける。低い唸り声が将未の鼓膜を震わせた刹那、将未の身体の奥で噴いた熱はじわじわと熱さを拡げていく。
果てた龍俊の身体の下で恍惚とした瞳のまま呼吸を継ぐ唇が塞がれた。熱を持つ舌が伸ばされては、将未が必死に柔肉を追って舌を絡める。散々吸い付いた筈の舌の上に、ほんの少しだけチョコレートの苦さと甘さが残っている。そんな錯覚を覚えては、将未はきつく龍俊の身体に抱き着き身を寄せた。
ベッドの中に潜り込んだ2人は、互いの穏やか呼吸の音を聞いている。龍俊の左手が将未の手を取って緩く握り締め、これ以上出来ない程に肌を密着させた。肩口に顔を埋め、将未がまどろみの中で口を開く。
「…龍俊さんは、」
「ん…?」
相槌の呼吸が将未の前髪を微かに揺らす。眠りに落ちてしまう前に聞かねばならない。既に睡魔に襲われ始めている将未は数回目を瞬かせてから次を継ぐ。
「欲しいもの、…何か無いのか…?」
「ーー…」
龍俊から何かを受け取ることは嬉しくて仕方がない。だが、人間は与えられるだけではいけないだろうという意識はいつしか将未の中に芽生え始めていた。
もし何かを強請られても高価な物は買えやしない。それでも将未は聞かずにはいられない。物理的なものも、性行為も、経験も、感情も、全て与えられるばかりではいけない。申し訳ないという思いも当然ある。誰かに何かを与えられる経験の薄い将未の中には、龍俊に何かを返したい、返さなければ、という思いが宿っていた。
顔を上げた将未の曇りのない眼差しが龍俊を射る。じっと見つめられた龍俊は驚いたように小さく瞠目してから自分の反応を無かったこととするようにまた将未の髪を撫でた。肩口に額が触れる体勢では表情は伺えない。代わりに、龍俊の指を握る手に少し力を込めた。
「…将未と同じだよ」
何も無い。自分がいてくれたらそれで良い。
先程ソファーの上で龍俊に返した自分の答えだ。龍俊の答えもまた、自分と同じなのだろうかと解釈しては将未の眉根が下がる。それは形の無いもので、確かに自分が叶えられるものではあるが、何かを返すことにはならない。
もそ、と身動ぎしては龍俊の胸元に額を寄せる。鼓動を数えるように呼吸を合わせつつ、また口を開いた。
「…龍俊さんは、…今、…幸せ…?」
自分と同じだと言う龍俊。何も要らない。満ち足りている自分は幸せでしかない。だったら、龍俊も同じように幸せだろうか。自分とこうしている事で満ち足りているだろうか。考えるほどに、漠然とした不安が押し寄せてくる。自分ばかりが与えられることは不安になる。龍俊も同じでいてほしい。龍俊の言う〈深い仲〉が本当であるのなら自分1人だけが幸せでは、きっと意味が無いーー。
龍俊の指が微かに動いた。少し間が開き、将未の手に龍俊の右手が触れたかと思うと、ごく静かな手付きで髪を撫でられた。
「…おやすみ。将未」
問いへの答えは返らない。眠りに落ちる間際まで龍俊の次の言葉を待っていたが、将未はやがてそのまますとんと眠りの中に誘われてしまった。
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