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イソイソと……
「金魚……名前考えなきゃ」
俺が笑って言うと「紅子とミカンでどーじゃ?」とじい様に言われた。
紅子?ミカン?
きっと赤色が紅子か?オレンジがミカン?
「ネーミングセンスうう!!」
あははと声を出して笑ってしまった。
「あはは、紅子でいいよ、気に入った」
「バカにしとるやろ?」
じい様がむうっとした顔をした。
「違うよ、いいセンスだって思って」
凄く笑ったら涙が出てきた。
じい様が俺の頭を撫でて「ユノ、ゆっくりで良いかけん元気になれ。ワシもまーもお前の側におるけん」と言ってくれた。
あの頃と違うのは泣いたら抱き締めてくれる人が居るって事。それは凄く幸せな事。
頭を撫でてくれて慰めてくれる。俺は今……幸せなんだな。
「じい様、何、ユノを泣かせてるの?」
雅美さんがお粥持って戻って来た。
「泣く子は育つ」
「それは寝る子だから」
呆れたようにじい様に返す雅美さん。
少しづつ、きっと元気になれる。ここに来て良かった。
◆◆◆
ようやく熱が下がったのは3日後。本当に俺ってダメなやつ。
「心と身体って一体だからね焦らずにね」
雅美さんは俺の頭を撫でる。
「うん」
「貴一くんと釣りにも行かなくちゃいけないしね、きっと元気になれるよ」
そうだった。釣りの約束してた。
「なんだあ、ユノ、釣りに行くとや?道具は持っとるとか?」
じい様が会話に入ってきた。
「持ってない、俺、やった事ないもん」
「なんや、それなら貸してやるたい」
じい様はドヤ顔で釣り道具一式持ってきた。
「じい様……釣りもやってるの?」
「おう!多趣味ばい?凄かやろ?」
「うん」
じい様が持ってきた釣り道具はなかなか立派。
「友達出来てから色々やるようになったなユノ」
ニコニコしているじい様。
「俺、どんなイメージ?色々って……」
「写真ばっかでしょ?ユノ」
クスッと笑う雅美さん。
「じい様みたいに色々やってみるといいと思うよ」
「うん、やってみようかな?」
貴一にいつ行くかLINEしてみようと思った。
釣りとかやろうと思った事ないけれど、きっかけがあればやりたいって思うものなんだなあ。凄いなあ。
◆◆◆
で、やっと自分の部屋に帰れる事になった。
じい様と雅美さんと一緒に居たのも楽しかったけど、アキラさんとイチャつけないもんね。
金魚を水槽ごと部屋に運んだ。
飼い方はじい様から色々と聞いたし、水槽一式貸してくれた。
本当、じい様って色々と持ってるし知識もあるよなあ。年の功ってこういう事?
金魚に餌をやっていたらアキラさんが帰って来た。
LINEで部屋に戻っているって入れたから真っ直ぐに部屋に戻ってきてくれた。
「おかえりアキラさん」
玄関に出迎えると「ユノ」とアキラさんが抱き着いてきた。
そして、ひょいと抱っこされた。
「あ、アキラさん」
「いっぱいユノ充電したい」
帰る早々、アキラさんに抱っこされてソファーに。そのままキスされまくった。
ディープキスされて、俺もアキラさんの舌に自分の舌を絡めた。
いっぱいキスして、アキラさんの息が荒い事に気付く。
エッチしたいのかな?
身体まだダルいけど……アキラさんが俺を欲しがってくれてる。
アキラさん、溜まってるよね?出来なかったし。俺もまあ、溜ってるというか、気持ち良い事は好きになったし、求めてくれるならば!!
俺は自分からシャツを脱いだ。
するとアキラさんは俺の乳首を吸ってきた。
「あっ……」
チュウチュウと吸われて声が出る。
アキラさんの手が下へ伸びて穿いてたスエットの下をずらされて、下着の中に手が。
イチモツを掴まれて、キスされながらしごかれた。
「んんっ」
キスしながら声が漏れる。
しばらくするとクチュクチュという音が聞こえてきた。
俺のが先走りしているのかしごかれる度にエッチな音がする。
下半身がムズムズしてきて熱くなてきた。
「あっ……やっ……いくっ」
自分でも早いと思うけど、イッてしまった俺。
自分で思うよりも溜まってたって事?
アキラさんは俺がイッた事を知ると下着ごとズボンを脱がせてアキラさんも全て脱いだ。
裸同士抱き合って、俺の尻にアキラさんの指が……。
挿れられると辛いかも?と一瞬思ったけど、今更嫌だって言えない気がして受け入れた。
両足を開かされたからもう挿れるとかと思ったらアキラさんの頭が股間に。
穴にぬるりとした感触。
「やっ、」
そこを舐められるのはまだ抵抗がある。
汚いじゃん!!
アキラさんはそこを舐めるのが好きなようでセックスの度に舐められる。
ちゃんと洗っても舐められる本人からしたら汚いイメージなのだ。
「あっ、あんってアキラさ……」
舐められて気持ち良くなる。
指と舌が交互に穴に入ってきて頭が真っ白になる。
気付くと太いアキラさんのチンコが挿ってきていて、奥まで突かれた。
ギシギシとソファーがきしむ。
俺はアキラさんにしがみついて何度もアキラさんの名前を呼んだ。
やがて、アキラさんが俺の中に射精してセックスが終わった。
結構、体力使ってしまってグッたりだった。
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