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そよそよと……8

「ばーか、何謝ってんだ?」 クスクス笑うアキラさん。 だって、口の中に…… 「気持ち良かったんだろ?」 俺は頷く。 「それならいいじゃん?昨日、俺もして貰ったし」 髪をくしゃくしゃと撫でられた。 「ありがとうございます。気持ち良かったです。」 つい、お礼を言ってしまってアキラさんはまた笑う。 「ユノ………ほんと、お前って可愛いのな」 そう言ってアキラさんは俺の耳たぶをカプリ。 「やんっ」 思わず声がでる。 カプリとされ、次はハムハムとアマガミ。 ふえっ……それも、だめっ……力抜ける。 「ユノ……可愛い」 耳元で囁かれる。 そして、「ユノ……少しづつ慣らそうか?」と聞かれた。 なにを?と思ったけど、うんっ。と返事を返す。 すると、アキラさんは身体を起して、俺の下半身へと……… 捻挫していない足を持ち上げられた。 えっ?えっ? 何するの?と頭を動かしてアキラさんの行動を見る。 指をペロリと舐めてその指を俺のオシリに…… えええっ!!! まさか、慣らすって……… 驚く俺の思い通りにアキラさんの指は穴へと…… オシリに違和感。 入ってくる感触。 「痛いか?」 心配そうに聞いてくるアキラさん。 痛いというよりも、何が入っているって感触しかない。 俺が首を振ると、 「指1本だからかな?でも、狭いよココ」 アキラさんの指が中でくるりと回転した。 「ひやっ、」 中でくるりと回る指の感触が伝わり声が出る。 なんだろ?痛くないし……気持ちいいとかじゃない。 「じゃあ、奥まで」 そう言った後にビリビリとまた電流が軽く流れた。 「あっ、あっ……なに?」 オシリなのに、なんで? アキラさんをみると、 「ユノのイイトコ見つけた。ココだろ?」 そう言って指先を中で曲げて奥を刺激した。 ビリビリっ、て、軽い電流じゃなく、大きい電流が流れた。 「やあああっ!!」 俺は雄叫びに近い声を出してしまった。 アキラさんの指はソコばかりを刺激してくる。 「やあっ、へん、そこ、へんになる」 俺は訳が分からず暴れる。 だって、初めての感覚。 「ゆの、大丈夫!変じゃないよ。気持ちいいだけだから」 アキラさんに宥められた。 気持ちいい? 改めて気持ちいいのか?と考えたら、 うん、気持ちいい。 凄く気持ちいい。 「ユノ、ほら、イケよ……気持ちいいから」 奥を刺激され、俺はまた頭が真っ白になった。 オシリで指が動く。 「んっ、んっ、」 指の動きに合わせたように声もでる。 「ゆの、腰動かせるか?」 そう言われ、俺は何も考えきれず、言われた事に従うように腰を動かした。 「そう、上手いよ……可愛いよ」 なんか、褒められてる? 俺はボンヤリした感覚の中、身体を揺らしていた。 その内に、すごく気持ちよくなって、 「いくっ!!」 言葉にした後は覚えてない。 ◆◆◆◆◆ 「ユノ?起きた?」 雅美さんの声がした。 えっ?雅美さん? 目をしっかり開けて周りをみた。 寝室で……雅美さんが俺を見下ろしている。 あれ? 「アキラさんは?」 俺………アキラさんと? 「アキラ?店でしょ?僕が来た時は居なかったよ?」 「いつ来たの?」 「ん?2時くらい」 2時?アキラさん来たのって……正午だったよね。 ガーン、俺………あのまま寝ちゃったのか?

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