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ゾクゾクと…… 4話

◆◆◆◆ 「ユノ、ほら、着いたから」 アキラさんの声。 「うん」 俺は返事をする。 「水飲めるか?」 俺の唇に何か当たる。んー?コップ?ペットボトル? 「のませて」 「しょうがないなあ」 手の感触が頭にある。押さえてくれてんのかな? 唇にグッと押し付けられるけど、俺は顔を背けて「んー、チュウして飲ませてえ」と言った。 「ユノ、酔ってるよな?」 クスクス笑うアキラさん。 「はやくう!」 俺はアキラさんを見た。 ちょっとボヤけた視界にアキラさんの顔。 カッコイイ……なあ。 「アキラさん……チュウして……」 俺はアキラさんに手を伸ばして頬を触る。 少しザラザラする。髭? 男っぽいよねえ、アキラさんってさ。 「気持ち良くしてえ」 カッコイイアキラさんに抱き着く。 「お前なあ、そんな可愛い事ばかり言うと襲うぞ?」 「アキラさんならいいよお」 「だから、ユノ、ダメだよ、誘うような事言っちゃ」 「なんでえ?」 俺はアキラさんの顔を見つめる。 「なんでって、ユノは今、酔ってるし……」 アキラさんが何か言ってるけど、俺はそのままキスをした。 キスをしたらアキラさんの両手が俺の身体を抱き締めてきて、唇を離したら「火をつけたのはユノだからな」と俺に覆いかぶさった。 そのまま、キスを沢山された。 気持ちいい……。 さっきも気持ち良かったなあ。 あのキスって夢……だよね? 夢だって、雅美さん言ってたし……。 「ユノ、服脱がすから身体浮かせて」 「んっ」 俺が身体を浮かすと着ているモノが脱がされていく。 「アキラさんも脱いで」 「ユノ」 アキラさんは俺の上で服を脱いだ。 何時もの鍛えられた身体。カッコイイ。 それを俺は触る。 「ユノ」 指先で首から胸……お腹まで滑らせて触った。 「全部脱がせるから」 アキラさんは俺のジーンズを脱がせ初めて、なんか子供みたいだな俺って思った。 アキラさんは俺のジーンズを脱がせるとパンツの上から股間を触ってきた。 「んんっ」 手のひらで押されたり、揉まれたり……気持ちいい。 「1回いっとけ」 アキラさんがそう言った。 1回いくってどこに? 「どこいくの?アキラさん、どこか行っちゃうの?俺やだあ」 俺はアキラさんに抱き着く。 「ユノ、違う、その行くじゃないから」 「行かないでえ、1人ぼっちは嫌」 俺は何だか涙が止まらなくてアキラさんに抱き着いて泣いてしまった。 「ユノ、大丈夫だから、どこいも行かない?ほら、大丈夫」 アキラさんは俺をぎゅっと抱き締めてくれて、凄く安心して、安心したら眠くなってしまった。 そして、俺は朝……失態に気付くのである。 ◆◆◆◆ 気持ち悪い…… 吐き気で目が覚めた俺。 頭も痛い。 「きもち……わるい」 思わず言葉に出すと「ユノ、トイレ」アキラさんの声がして、俺の身体がフワリと浮いた。 目を開けて良くみるとアキラさんが居る。 「我慢しろよ」 そう言われてトイレに連れて行かれた。 「ほら、吐きたいなら吐いて」 俺は降ろされて背中をさすられた。 「ゲホッ」 喉に何か詰まった感じがして苦しくなる。 「ユノ、ほら、頑張って」 背中をトントン叩かれた。 確かに気持ち悪いけど、咳以外何も出ない。 「ユノ、大丈夫か?我慢するな!」 背中をさするアキラさんの方を向いて「アキラさん」と名前を呼んだ。 「大丈夫か?」 俺は頷く。 「頭ズキズキする」 「二日酔いだよ、それ」 アキラさんに頭を撫でられる。 「吐くものないなら戻るか」 アキラさんは俺をまた抱き上げた。 逞しいよなあ、本当!! そして、気付くのである。俺とアキラさんが素っ裸なのに。 ベッドに降ろされて自分が裸なのに気付いた。 「えっ?なんで?俺、裸なの?」 驚いてアキラさんを見るとアキラさんも裸。 裸族だからいつもだけど。 「覚えてない?」 「えっ?」 俺はキョトンとなる。 そして、失態を聞いたのであるー!!!

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