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ゾクゾクと……13話

初めてアキラさんとお風呂に入った時はあんなにドキドキしたのに……少しづつ、慣れて今は恥ずかしさはない。 ないけど、この先の行為を考えると緊張してきた。 でも、その緊張を見せるとアキラさんが躊躇してしまいそうで見せないようにすると決めた。 俺、どんだけアキラさんとエッチしたいんだ?とエッチな自分にも恥ずかしくなる。 服を脱いで風呂場へ。 アキラさんの裸体はいつ見てもカッコイイ。絶対にジムいってる感が凄い。 シャワーでアキラさんは俺の身体をいつも、先に濡らしてくれる。 だから、俺は子供みたいにただ、立って待っているだけ。 「ユノ……」 今日はアキラさんがいつもと違う。俺をじっと見ている。 「どうしたの?」 と聞くと顔が近付いてきてキスされた。 お風呂場でキスは初めてじゃないから驚かないけれど、何か……凄くキスが興奮している。 ……違う、アキラさんが興奮しているんだ。 何時もより息が荒い。 絡めてくる舌も……なんか……凄く激しい。 クチュクチュっていつもしない音が聞こえてくる。 アキラさんの両手が背中に回ってきて……手のひらが背中を撫でている。 それもいつもと変わらないのに……指先が腰から下へと伸びていく。 それは初めての事……。 そして、お尻に手のひらがきて、両手で俺のお尻を触る。 お尻……触ってるアキラさん。 モニモニって柔らかいぬいぐるみを触るみたいな手つき。 お尻触られる事って初めてて、ちょっと身体がピクっと反応する。 俺がピクっと身体を反応させたせいか唇が離れた。 止めちゃう?と心配してしまう俺。 「ユノ……俺に準備させて」 耳元で囁かれた。 「準備?」 「ここ……使うから洗わなきゃ……ユノは初めてだから知識ないかな?ここ、使う時はちゃんと洗うんだよ?ほら、だって……ね?」 アキラさんが言いたい事は分かる。 だって……ね? そこ、出すとこだもんね? ここで、本当に気持ち良くなるのかな? 性体験ゼロの俺には未知な世界。 「うん……アキラさん引かないでね?その、ネットで色々調べてて……知ってる」 俺はその告白は目を見れずに言った。 「ユノ……」 アキラさんは俺をギュッと抱き締めて、 「ありがとう……そうやって色々と勉強してくれる程……覚悟してたの気付かなかった」 なんて、謝るけど、ぶっちゃっけ恥ずかしい。 エロい事を調べてたんだよ?謝られたら恥ずかしい。 「だからアキラさんにお任せします!」 ふわあ!!俺ってば人任せ!! 「うん」 アキラさんが笑顔になったから……人任せは良い事なのかな?言って良かったのかな? 「じゃあ、後ろ向いて」 「は、はい!」 俺は言われた通りに後ろを向く。 「ユノって身体……エロいよな。いつも、風呂入る時……すげえ、触りたかったよ」 そう言われた後に背中に唇を感じた。 押付けられた感触とそのまま……吸われる感触。 「あっ……」 思わず声が出る。 アキラさんの唇は背中全てにあてられる感触と、ちゅっ、ちゅっ、て軽く吸われる感触。 それがゾクゾクくる。凄いゾクゾク。 それは初体験なゾクゾクだ。

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