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ゾクゾクと……14話
たまに舌先が舐めてくる。
「あんっ……あっ……」
変な声出ちゃう!!
俺は慌てて両手で口を塞ぐ。
アキラさんの唇はお尻に……お、俺のお尻にアキラさんの唇!!
マジで?お尻……、女の子みたいに柔らかいお尻でも色っぽいお尻でもないのに。いいの?
心配してしまう。アキラさんが幻滅しちゃうんじゃないかって。
はっ!!俺、けつ毛とかないよね?
自分の背中とかお尻って気にしないというか誰にも見せないからほったらかしてたけど……けつ毛は流石に恥ずかしいかも。
あ、いや、そもそも女の子じゃないからけつ毛あってもいいんじゃあ?
いや!やっぱダメ!!
でも、けつ毛気にして止めてって言えない。
くそう!俺のバカ!ちゃんと処理すれば良かったんだ。
そんな事を考えていたら、シャワーがお尻に当てられた。
「ひゃう!!」
驚いて出た声。
なに?ひゃうって?ひゃうって!!もっと、違う声出せただろ俺!!
変な声……ちくしょう!もっと、こう色っぽい声。いや、男だから出ないか。
シャワーあてられて驚いたけど、その後……アキラさんの指先が肛門近くに感じた。
うそ……そこ触る?
いや、そこに使うから触るよね?
汚いからダメって言いたい。あ、だから洗うんだよね?その……えーと、口にしたくないけど、食べた後に出すヤツが出てきても困るし。ついても困る。
うひゃーつくとか恥ずかしい!!
もし、アキラさんの指についたら……
うわあ!!!俺死ねる……いや、死亡決定!!
でも、でもネットに書いてあった、便意感じなければ下まで降りてきていないから大丈夫とかなんとか?
「ユノ、指入れて洗うけどいい?本当は色々使うんだけど、その……大きいのしたくならないならシャワーで洗うだけでいいと思うんだ」
ひゃー!!言われた。考えていた事を言われた。
もう、死ねる……何プレイすか、これ?
でも、大事な事。
「だ、大丈夫です!」
そういうのが精一杯でしかも顔が熱い。きっと、お風呂のせいだ。
「じゃあ入れるから痛かったら言って」
「はい!」
「脚、もう少し開いて?」
「はい!」
俺が脚を開くとアキラさんの指が中に。
ぐっ!と違和感。まるで座薬入ってくる感覚。
そして、シャワーの感触。
指が俺の中に。凄い……アキラさんの指が入ってんだ……。
そして、中でクルリと回る。変な感じだ。
痛くはない。
指はさらに奥に。
どこまで入るの?付け根までは入れちゃう感じ?
指は奥で動く。
「んんっ……」
あまり動くから声が出ちゃう。
ピリッ……。何だろ?腹の底というか背中というかピリッって感覚。
ゾワッともした。
指は中で動く。行ったりきたりしている。
「ユノ痛くない?」
「はい」
俺は頷く。
「もう1本入れてもいい?」
「えっ?」
2本入るって事?アキラさんの指は男性にしては細いけど、俺よりは大きいかな?それが2本?
1本は大丈夫だったけど。
「……はい」
そりゃもう、はいっ!って言うしかないよね。
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