「ユノ……ごめん」 「えっ？」 いきなりのアキラさんの謝罪に驚く。 「愛撫からこういうの始めなきゃダメだよな……本当に俺って焦ってばかりで、ユノ初めてなのに」 アキラさんは俺をぎゅっと抱き締める。 愛撫から……って、俺、本当に何も知らないよな。どうしてアキラさんが謝るのかも分からない。 「アキラさん」 名前を呼ぶとアキラさんは額にキスしてきた。 「仕切り直ししていい？」 「えっ？」 「キスから」 アキラさんはそう言って俺の額や頬にキスしてきた。 そして、唇。 重なってきた唇の感触……うん、アキラさんの唇の感触だ。 俺が唇を少し開けると中に舌が入ってきた。 絡んでくるから絡ませるとアキラさんが俺に体重をかけてきた。 頭をアキラさんの手が撫でてきて、気持ちいい。 アキラさんのキスも……気持ちいい……って、あれ？ 熱出してた時に俺……キスされたよね？アキラさんに……あれ？違ったかな？ こんな感触じゃなかった……。 夢かな？ 俺は熱を出した時の事を思い出していた。 熱であまり覚えていないけど、キスされた気がする。 今みたいに舌が絡んできて……気持ち良くって俺も絡ませて、キスしてきた人に抱き着いたような？ あれはアキラさんだって思ったんだけど、それか夢……？ キス……リアルだったなあ。 アキラさんとは違うような？ ふと、唇が離れてアキラさんの唇が首筋に…… 「あっ、」 首筋を舐められて……吸われる。 気持ちいい……。 あれ？そういえば、あの時もキスの後に首筋も舐められた気がする。 キスしてきた唇が首筋を這って……それから……胸も……そうだ。乳首も吸われた。 すげえ、エッチな夢見てたんだな俺！！どんだけ欲求不満だよ。 夢の中の相手ってアキラさんかな？ きっと、やりたいって思ってたから夢みたんだ。 夢の中で……乳首のあと……どうしたっけ？ んん？そこで終わってる……。 夢って体験した事しか見れないもんね。 アキラさんとは愛撫までしかしてないから。 つくづく俺ってエロい！！