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キラキラと……
「良い子にしてたか?」
「うん」
頭を撫でられた。
「飯をまーが作ってくれてるんだけど、食べるか?」
まー、
あっ、雅美さん!
「雅美さん帰りましたか?」
「俺と入れ違いに」
部屋にある時計を見ると20時。
そんなに長く居てくれてたんだ。
ちょっと嬉しいかも。
起き上がってベッドから降りようとすると、
何かがアキラさんの足元に転がった。
「ん?」
それを拾い上げるアキラさん。
あっ、やばい。
アキラさんの手のひらにあるのは小さい白い物。
飲まずにポケットに隠した薬。
アキラさんは初めはキョトンとしていたが、
「ユノ…薬」
何故に転がっているのかを理解したみたいで、俺をジッーと見た。
怒られちゃう?と身を縮める俺。
「だ、だって」
どんな理由言っても怒られるよね?
「まーが言ってた通りだな。ユノは薬が嫌い」
ううっ、雅美さんってば!
「お薬飲めたね。買ってきてやろうか?」
アキラさんは怒らずに笑った。
ホッとする俺。
「怒られるかと思った」
「えっ?何で?可愛いなあって思ったけど?」
アキラさんはわしゃわしゃと頭を撫でた。
雅美さんが作ってくれたご飯をアキラさんと食べる。
「なんか冷蔵庫、食材増えてたな?」
「うん。じいちゃんが見舞いって」
「そっか、買い出しに行く手間省けた」
「ねえ、アキラさんあのバッグ何?」
ご飯食べている俺の視線の先に見える見慣れないバッグ。
「ああ、着替え。腕治るまで泊まる」
「はい?」
「えっ?嫌か?」
聞き返す俺に不安そうなアキラさん。
「嫌じゃないけど…良かと?」
「良かとよ。ユノ」
アキラさんは食事を終えると食器を片付ける。
そっかあ、アキラさんしばらく泊まるんだ。
なんかドキドキしてきた。
ドキドキだけど嬉しい。
「良かっためっちゃ拒否られたらどがんしよ、思った」
「えっ?拒否らんけど?何でそう思ったと?」
俺の素朴な疑問にアキラさんはソワソワ落ち着きがなくなり、
「まあ、良かたい!片付けしようかな?」
とカチャカチャと食器を洗い出す。
どうしたんかな?
見てて面白いけど。
「アキラさん、クローゼット使って良かですからねハンガーたくさん余ってるし」
「おう」
アキラさんが片付けしてくれているのを気にしながら俺は何をしようと考える。
下手に手伝うと好意無にしちゃうしなあ。
あ、洗濯物!
雅美さんが洗濯してくれたのを片付けなきゃ! と思うがすでにクローゼットに入れて貰ってた。
雅美さんってば!
しかもぐちゃぐちゃに突っ込んでたのを綺麗に整理してあって、申し訳なかった。
これは、ありがとうございますって言うんだよね?
すみません…じゃなくて。
「ユノ~」
アキラさんの声。
俺はキッチンへ戻る。
「熱計ってみ?」
戻るなり体温計を渡される。
「もう熱ないよ」
「ないなら安心だろ?」
そうですね!
俺は熱を計る。
ピピッと体温計の音。
「36度~やった平熱」
「良かったなユノ」
「うん。じゃあお風呂入って来よう」
何気に身体がベタりんこ。
「えっ?」
驚くアキラさん。
「熱ないし、身体ベタベタで」
あれ?何か反対されてる雰囲気?
「その手で入る気?」
「あ…」
迂闊!
服とか上手く脱げないし、包帯とか…
「だから一緒入ろう。身体は俺が洗ってやるし」
「えっ?」
今度は俺が聞き返す。
「腕は濡れないようにビニールすれば良かし」
そう…だけど、
なんか……
えっ?一緒?
気づくとアキラさんに引っ張られてお風呂到着。
「先に服脱ごう」
と上だけ脱がされた。
上は見られてるから抵抗ないけどさ、
「キスマーク」
「はい?」
声が上擦った。
「昨日のキスマーク」
鏡みると確かにアチコチにキスマーク。
昨日、アキラさんが舐めた場所。
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