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1話-6
2時間して、自然と目が覚める俺はワーカホリックだ。
でも、目覚めた理由はやり残した仕事だけではない。
向かい合って間宮さんに抱かれるようにして眠っていた俺のむき出しの尻に、間宮さんのタコの出来た左手。
左の尻肉に、桃を持つみたいに手のひらを柔らかく添え、人差し指は割れ目にジャストフィットしていた。
しかも、穴を塞ぐように指先がちょこんと触れている。
眠ったままこんな体勢でいられる間宮さんは、生粋の変態に違いない。
とは言え、俺のできる仕事量と残った仕事量を鑑みると、これ以上横になっていられる余裕はなかった。
間宮さんの安心枕になってやるのは構わないが、安定した収入のためには仕事を取るしかない。
そう考えて、間宮さんから体を離そうとした。
「っん、」
眠っているはずの間宮さんの手に力がこもる。
添えられていただけの手が、尻肉をきつく握った。
結果、触れていた指の先が穴に少し入り込む。
あまりよろしくない状況。
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