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1話-9

「間宮さん、やらしい俺は嫌い?」  自分の指を咥えて、穴を慣らす準備に取り掛かる。 「いや、寝起きからいやらしい叶くんを見るのも、また趣きがあっていいね」 「……よくわからないです」  趣きとか言われても、そんなものあるのか?という話だ。  そんな他愛もない会話中にも動きの止まらない間宮さんの指に、軽く濡らした自分の指を添えた。  潤いも時間も優しさも足りないけど、奥がじりじりと、欲してたまらなかった。 「ん、ん……」  さすがにきつくて、体を起こす。  俺は目を瞑って息を吐きながら指を動かした。  ずりずりと、無理やりに拡げていく感覚。 「ずいぶん、無理をするんだね」  眺めているだけの間宮さんが言った。 「でも、もう止められないです……っ、」  痺れるような感覚に、頭がくらくらする。 「は、……あ、間宮さ、ん」  俺の吐いた声は上擦って甘い。 「叶くん……きみ、」  間宮さんも起き上がり、顔が近づく。  指が一層入って、身体がひくりと反応した。  間宮さんとの、視線が絡む。  キスがしたいなあ。 「やっぱり、熱があるね」

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