でもこの人は、きっと本気なんだろうな。 　なんとなくだけど、まだ出会ったばかりの人のなにがわかるんだって話だけど、そう思った。 　まあ、それならそれで危ないんだけど。 「間宮さんが、そうした方がいいって言うなら、やりますけど……ほんとに、そんなやり方がいいんですか？」 　一応、確認だけはしてみる。 　だって、男同士でくっついて座るとか、普通に嫌だろう。 「さあ、実際試して見ないことには、僕にもわからないけど」 　わからないのかよ！ 「でも、うまく行きそうじゃないかい」 　間宮さんはよくわからない、自信に満ちた顔をして言った。 　はあ。 　俺は小さくため息を吐いて、決心するしかないようだ。 「……わかりました」