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2話-23

 間宮さんの提案に乗って、間宮さんと座卓の間に腰を据える。  想像以上に間宮さんと体が密着していて、変に緊張して心臓が激しく動いていた。  人と密着するなんて、普通ないだろう。  しかも、こんな年上の男となんて特に。  そしてさらに、想定外が一つ。 「舌を首に這わされると、ゾワゾワとしたものが背筋を伝うようだった」 「聡は自身が昂ぶるのを感じ、早苗を強引に押し倒す」 「早苗の吐息に、興奮が増す」  間宮さんは頭の中に浮かぶ文章を俺に口で伝える。  耳元で、囁くように。  言うなれば、官能小説を真近で朗読している状態にあるわけだ。  しかも間宮さんの声は恐ろしいくらい心地よく、俺の脳髄にまで言葉を運ぶ。  間宮さんの言葉が映像になって、頭の中に映し出されていた。  だからなのか、俺は、文が紡がれるたびに体がゾクゾクとするのを感じた。  それを堪えながら文章を紙に書いていく。  頭が上手く働かなくて、ひらがなが大分多くなってしまっていた。

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