33 / 89
2話-24
頭がくらくらする。
間宮さんの言葉を追いながら、文字を書くのに必死だった。
それなのに内容はしっかり頭に入ってくる。
いや、むしろそれ以上だった。
「早苗の指が聡の自身を撫でた」
「っは……」
話の中のことなのに、まるで自分がされているようだった。
触られてもいないのに、早苗に高められている。
「叶くん」
「……っあ、はい、」
書こうとして、自分の名を呼ばれたのだと気付くのに少し時間がかかった。
完全に入り込んでいた頭は、まだ、話の世界から抜け切らずふわふわしている。
「大丈夫かい」
「あっ」
間宮さんの右手が俺の股間を、布の上から柔らかく触れた。
頭よりも先に体が反応して、思わず声が漏れる。
「大丈夫じゃ、ないようだね」
「ま、ま、間宮さん……」
間宮さんの親指が布の上から先端をぐりぐりと刺激した。
脊髄が震えるような刺激に体がビクビク跳ねる。
ともだちにシェアしよう!