34 / 89
2話-25
「なに、叶くん」
冷静な声で反応され、俺1人が興奮しているようで恥ずかしくなった。
右手はペンを持っていたから、左手で間宮さんの手を掴む。
「なにじゃ、ない……ひっぃ」
先を摘ままれ、下手すれば痛いくらいの刺激に体が仰け反る。
しかも、尿道を駆け上る感覚に、自分が軽くイったのを知る。
「まだ君は若いから、足りないだろ」
スラックスのチャックが下ろされていく。
それを止めなくちゃいけないのに、快感の余韻で俺の左手は上手く動かない。
「あっぅ……ま、みや、さんっ」
トランクスの穴から、ポロンと自身が飛び出した。
元気すぎる自分の分身に、顔が赤くなるのを感じた。
こんなのおかしい、だめだ、そう思っても、頭の隅で続きを望んでる俺がいる。
「僕の利き手は左だから少し拙いけど、ごめんね」
なにがごめんなの?
沸騰した頭が理解するより早く、間宮さんの手が俺を擦りあげた。
「ひっ……あっ、あっ……っ、」
頭が真っ白になって、もう気持ちいいことしか考えられない。
ともだちにシェアしよう!