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2話-25

「なに、叶くん」  冷静な声で反応され、俺1人が興奮しているようで恥ずかしくなった。  右手はペンを持っていたから、左手で間宮さんの手を掴む。 「なにじゃ、ない……ひっぃ」  先を摘ままれ、下手すれば痛いくらいの刺激に体が仰け反る。  しかも、尿道を駆け上る感覚に、自分が軽くイったのを知る。 「まだ君は若いから、足りないだろ」  スラックスのチャックが下ろされていく。  それを止めなくちゃいけないのに、快感の余韻で俺の左手は上手く動かない。 「あっぅ……ま、みや、さんっ」  トランクスの穴から、ポロンと自身が飛び出した。  元気すぎる自分の分身に、顔が赤くなるのを感じた。  こんなのおかしい、だめだ、そう思っても、頭の隅で続きを望んでる俺がいる。 「僕の利き手は左だから少し拙いけど、ごめんね」  なにがごめんなの?  沸騰した頭が理解するより早く、間宮さんの手が俺を擦りあげた。 「ひっ……あっ、あっ……っ、」  頭が真っ白になって、もう気持ちいいことしか考えられない。

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