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2話-26
机に突っ伏して、ほあほあした頭で思った。
人にされるのって、こんなにイイのか、と。
まだイった余韻が消えなくて、ぼんやりと時間が過ぎて行く。
「っ!?ま、間宮さ……」
間宮さんの手が、俺の物を緩く扱き始める。
そんな、今果てたばかりなのに。
「だって叶くんの ×××、まだ物足りなさそうじゃない」
若いって羨ましいね、なんて耳元で言われても。
「あっ、も、っっ」
そのあと二回ほどイかされ、脳がとろけて精子になったかと思うほど頭が働かなかった。
そんな感じが伝わっているのか、間宮さんは今日はこれで終わりだと告げた。
ああ、今日はこれで終わりなんだ。
「明日は、何時に来ればいいですか?」
俺がそう聞くと、間宮さんは少し目を見開いた。
俺をじろじろ眺めて、探るようだった。
「……今日と、同じでいいよ。気を付けてお帰り」
「はい、失礼します」
後から考えれば、次なんてあり得ないだろうに。
そんなことをされたのに。
そうだとちゃんと考えられるようになったのは、ごく最近のことだ。
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