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4話-7

「俺は心配してるんだよ、君が娼婦みたいなことをして間宮先生を誑かして、そんな生き方をしていくのではないかと」  こんな状況なのに性器を扱かれ勃起させている。  間宮さんの繊細な指とは違い、太くごつごつとした指の力強い刺激に、身体は馬鹿みたいに反応した。 「そんなこと……」  先端の敏感なところを指の腹で撫でられ、身体が大袈裟に跳ねた。 「でもまた代筆したいんだろう?そうしたら先生に可愛がってもらえるって、期待してるんじゃないのか」  この人は悪魔なんじゃないか。  耳元で囁く言葉が胸に突き刺さる。  そんな理由ではない、間宮さんの力になりたいだけだと、なぜか言えない。  本当は心の何処かで、期待してるんじゃないか。 「君はまだ子供だから、やらしい事に興味を持つのは仕方ないよ。でも先生に迷惑がかかるのだから、ちゃんと弁えないと」 「っは、……くっう……」  根元をきつく締められ、苦しさに呻きがこみ上げる。 「自分で言ってみなさい、今後どうするのか。きちんと、いい子に言えたらご褒美をあげよう」  根元で塞ぎ止められているのに、もう一方の手がゆるゆると扱き、先端を撫でた。  気が狂いそうな責めに負けて、頭の中で繋いだ言葉を切れ切れに吐いた。 「ん……っ、もう、先生に迷惑、かけません……」 「もっと具体的に」 「ひきっい」  俺の言葉では気に食わなかったらしく、締める指に強い力が入り痛みで萎えそうだった。  それでもまたゆるゆるとした絶え間ない快楽で、萎えることはない。 「ふ、う、間宮さんのこと……間宮さんにやらしいこと、してもらいたいって……思わない……」 「娼婦みたいに誑かさない?」 「娼婦みたいに、誑かさない……」 「その言葉を忘れてはいけないよ」  ご褒美にイかせてあげよう、村木さんはそう言って、塞ぎ止めていた指を緩め、搾り出すように擦り上げる。  陰嚢を揉みしだかれ、あっという間に果てた。 「汚いね。舐めて綺麗にしてもらおうか」 「う、あ」  村木さんの掌に吐き出した自分の白濁を目の前に持って来られる。  嫌だと顔を背けると、もう片方の手に顎を掴まれた。 「早くしないと間宮先生が帰ってくる。こんな君を見てどう思うだろうか。きっと、誰にでも股を開くだらしない人間なのだと思われるんじゃないか」  言われて気付く、着流しは乱れ身体を露出させた自分の姿。  こんなところを間宮さんに見られたら。  考えるまでもなく、村木さんの手を汚すそれに舌を伸ばした。

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