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4話-17
「僕は今手が使えないから、僕の代わりに、君に触ってくれるかい」
「え……」
言っている意味がよくわからず聞き返すと、小さく笑った。
なにかを企んでいるような、けれど、村木さんとは違う微笑み。
「君のその手は今から、僕の手だ。君に触れているのは、僕の手だよ」
それはつまり、そういうプレイということか。
イメージプレイとでも言うのか、けれど、間宮さんがそう言った瞬間から俺の手は間宮さんの手になっていた。
脳がそう錯覚していた。
「……は、あ……」
ただ見られているだけとは違う。
前に間宮さんに触られたあの感覚を思い出しながら、あの繊細な責めに身体が一気に熱を上げる。
「君はどう触られるのが好き?言ってごらん、触ってあげよう」
「ん……さ、先を……」
「先を?」
「指の腹で……」
「ぐりぐりしてあげる」
「んんっ……」
やっているのは自分なのに、間宮さんが意地悪に俺を責めているようだった。
少し離れたところで見ている間宮さんが、たしかに俺に触れていた。
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