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5話-4
間宮さんの繊細な人差し指がスウェットのゴムにかかる。
それを引っ張って降ろそうとするから、俺は腰を上げて脱げるよう動いた。
なんてもどかしいのだろう。
今すぐ脱ぎ捨てて間宮さんに激しく扱いて欲しかったのに、ゆっくり丁寧に焦らされる。
パンツもまたゆっくりとずらされていく。
緩く起き始めたそれは、パンツを下ろされてぷるんと弾けるように顔を出す。
パンツなんてもうどうでもいい。
早く、早く触って欲しい。
「次は」
間宮さんが促してくる。
「はあ……握って、欲しいです」
触ってもらえるという期待だけで熱が増していく俺の身体は、俺が思っている以上に変態に育てられていた。
触らずとも大きくなっていくそれを間宮さんがじっと見つめる。
「なにを握って欲しい」
なにって、ナニしかないじゃないか。
「コレ?」
「んあっ」
間宮さんが悪戯に微笑んで、期待に揺れる二つの実を手のひらに優しく包み込む。
きゅんとする刺激に声が漏れた。
「ここを弄られるのが気に入ったみたいだね」
どこか嬉しそうな間宮さんの、あなたのせいでそうなったとは言わないけれど。
剥き出しの内臓を弄ばれて身体がぞわぞわとしてくる。
それが悪くないと思ってしまうから、違うと否定することもできない。
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